「定年まで今の企業・組織で働きたい」は7割
日本マンパワーは7日、「50代社員を取り巻く現状」についてのアンケート調査結果を発表した。調査は8月、企業に属する人事担当者206名と企業に属する50代社員517名を対象に行われた。
まず「あなたの考えている将来」について尋ねたところ、「定年まで今の企業・組織で働き続けたい」と考えている人は68.9%、「定年後も働きたい」と考えている人は57.3%いることがわかった。
「定年まで・定年後の将来の見通しは明るい」2割にも満たず
次に「定年まで・定年後、将来の見通しは明るいですか?」と聞くと、定年まで「見通しが明るい」と回答した割合は18.2%と低く、定年後に至っては、「見通しが明るい」と回答した人は15.9%だった。
「定年までの働き方、ビジョンは明確」と回答した割合は半数以下
また、「定年までの働き方、ビジョンは明確ですか?ビジョンを持ちたいですか?」という質問では、明確にあると回答した割合は40.2%(あてはまる・少しあてはまるの計)で、半数にも満たなかった。一方、明確に持ちたいと考える人は61.6%(あてはまる・少しあてはまるの計)だった。
人事担当者が考える50代の人事施策は「後進育成」がトップ
次に企業に属する人事担当者に、50代の人材に関する人事施策を考える上で、どんな課題が挙げられるか尋ねたところ、1位は「後進育成(55.3%)」、2位は「技能伝承(45.6%)」、3位は「50代以上の社員の働く意欲(47.6%)」という結果になった。