ボルボ・カーズ・ジャパンは、T6エンジンをパワーアップする専用エンジン・マネジメント・プログラム「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」を発売した。ノーマルのT6エンジンは304PSだが、プログラムのインストールで329PSにパワーアップする。

「ボルボS60 T6 AWD R-DESIGN」

リアエンブレム

キット内容

自動車のエンジンはコンピューター制御されているため、その制御プログラムを変更するだけでエンジン特性を変化させたり、パワーアップさせたりすることができる。「リセッティング」「ROMセッティング」といった名称で、エンジンチューニングとしてはすでに確立された手法となっている。

今回発売された「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」は、こうしたエンジンチューニングをメーカー自らが発売したもの。プログラムはボルボのモータースポーツ公式パートナーであるポールスター・レーシング社と共同で開発された。レースで培った技術をフィードバックすることにより、パーツを交換することなく全域でのトルクアップ、最高出力の大幅な増加を果たしている。しかも燃費性能には影響がないという。

対象となるのはT6エンジンで、その搭載モデルは「S60」「V60」「XC60」「V70」「XC70」「S80」といったラインナップになる。最高出力は304PSから329PSに、最大トルクは440Nmから480Nmに向上する。キットには専用のリアエンブレムが含まれ、作業工賃込みで20万円。このプログラムのインストール後も新車保証は継続される。