会場の特設コースでは、600台以上のバイクに試乗することもできた

約2,000台もの自転車が集まった、国内最大級のスポーツ自転車フェス「CYCLE MODE international2012」。通称「サイクルモード」は11月2日~4日、幕張メッセ(千葉県美浜区)で開催された。約3万4,000人が訪れたこのイベントで出合った、「今すぐ使ってみたい」アイテムを紹介しよう。

4億3,563万7,440通りのパターンから自転車が作れる!

会場内でひと際鮮やかブースだったのが、オンラインバイクショップ「マインビー」だ。ブースでは、2012年11月に始めたばかりのカスタムバイクを紹介していた。「十人十色に答えるバイクを作りたい」と展開を始めたのが、街乗りにぴったりなシングルスピード。ロゴも排除したシンプルな自転車は、なんと4億3,563万7,440通りものパターンから選べる。フレームやサドルのみならず、ハンドル、ホイール、タイヤ、チェーン、ワイヤーなど、各部位のカラーを自由にチョイスする。

ネットでの注文もペイント感覚で楽しめ、発注からおよそ1週間で自宅に届く。フレーム素材はクロモリ(鉄を主成分とした合金)で価格は3万9,800円。世界で一台の自転車で、のんびり街を散策するのも楽しそうだ。

カラーを選択するだけで、簡単にオリジナルバイクが作れる

風合いのいいコットンバックでカジュアルに

オシャレに自転車を楽しむためには、バック選びも重要だ。上質な革製品などを扱うイギリスのBROOKS(ブルックス)から、「PICKWICK BACKPACK」を紹介したい。2013年モデルとしてリリースされたこのバックは、早くも欧州では大人気だそう。日本にも年末ごろ入荷する予定だ。

防水性の優れたコットン素材で、大きく開かれた口からすっぽり荷物を収納できる。また、背中部分には携帯や鍵などの小物入れに最適なポケットをデザイン。背負ったままでも使え、外から目に付かないため、防犯対策にもなる。ブラックやベージュ、オレンジなど、服とも組み合わせやすい5色を展開。使えるカジュアルアイテムとして、自転車通勤をする人にもお勧め。

加えて、スーツで通勤する人は袖汚れ防止のためのストラップ「TROUSER STRAP」はいかがだろうか。皮製のストラップは10色展開で、自然に巻きつくような加工がされている。

年末に入荷される「PICKWICK BACKPACK」(2万9,400円)

通勤にぴったりな「TROUSER STRAP」(2,940円)

オシャレのアクセントにもなるサイクルコンピューター

ハンドルに取り付けて、走った距離や時間、速度などを表示するサイクルコンピューター。便利で重宝するアイテムなのだが、今まであまりデザイン性は重要視されていなかったように思われるアイテムだ。そこでお勧めなのが、キャットアイの「キャットアイ フィット」。同商品は2012年にグッドデザイン賞を受けている。

カラーはレッド、ブラック、ホワイトの3色展開。ホイールに同色のスピードセンサーを取り付けて使うワイヤレスタイプで、鮮やかなカラーが自転車に彩りを添えてくれそうだ。ちなみに同商品は、自転車から取り外せば歩数計としても使える。

シンプルなデザインがアクセントになる「キャットアイ フィット」(5,200円)

年に4台だけ! 完全ハンドメイドのマホガニーバイク

お勧めというには手に届きにくいアイテムなのだが、乗っていると注目されそうなのが、SANO MAGICの「マホガニーバイク」だ。自転車は、江戸時代から八代続く佐野造船所の佐野末四郎さんによる完全ハンドメイド。学生時代からのバイク乗りである佐野さんは、フレームやハンドル、サドルそしてホイールにまでマホガニーを用いたバイクを2008年より作成している。

「初めて作った時には『こんな自転車、強度は大丈夫なのか?』と随分バッシングされました。ですが、金属にも負けない強度を持っていますし、最新モデルは7kg台という軽量化(普通のいわゆる“ママチャリ”は大体20kg)を実現しました。1台200万円でも、ほとんどもうけはありません」(佐野さん)。

年に作るのはロードバイク3台に小径車1台。ライトやボトルフォルダーもマホガニー、そしてワイヤーの先には造船所らしく、いかりをデザインしたマホガニーのキャップまで付いている。「人気なのはロードバイクですが、僕のこだわりが随時に生きているのは小径車ですね」と佐野さん。

奥が小径車で手前がロードバイク

佐野造船所の佐野末四郎さん

2013年のサイクルモードは、東京会場(幕張メッセ)は11月2日~4日、大阪会場(インテックス大阪)は11月9日~10日に開催する予定だ。