NTTドコモより発売されている「GALAXY S III SC-06D」(サムスン電子製)は、約4.8インチのHD SUPER AMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載したスマートフォンだ。1.5GHzのデュアルコアCPUや約810万画素カメラ、2100mAhの大容量バッテリーといった”ハイスペック”を実現しつつ、ワンセグやおサイフケータイといった日本向けの機能にも対応している。世界的にも人気の端末となっており、2012年5月の発売以降(日本での発売は6月)、全世界で3000万台を売り上げている。
GALAXY S IIIは、ハイスペックであることに加え、多くの独自機能を搭載して使い勝手の良さを実現しているのが特徴だ。その独自機能ひとつが、端末本体を持ち上げたり、傾けたりするといったモーションでスマートフォンを操作できる「Motion UX」だ。本稿では、GALAXY S IIIのMotion UXを取り上げ、具体的な機能や使い方などを紹介していこう。
GALAXY S IIIの独自機能「Motion UX」とは?
「Motion UX」とは、端末本体を持ち上げたり、傾けたりするといったモーションでスマートフォンを操作できる機能。Motion UXは、サムスンのGALAXYシリーズで従来から搭載されてきたが、GALAXY S IIIではMotion UXが進化し、新たな操作方法が追加されるなど、使い勝手がより向上されている。
たとえば、従来から搭載されているMotion UXの機能のひとつに「伏せて消音/一時停止」がある。これは、電話がかかって来て着信音が鳴っているときや、音楽プレイヤーでの再生中に、机の上などに端末を伏せて置くことで、着信音を消したり、音楽の再生を一時停止できるというもの。本来、着信音を消したり、音楽の再生を一時停止するには、音量キーや画面タッチによる操作が必要だが、Motion UXを用いることで、すばやく簡単に操作することが可能となっている。
初期設定では、Motion UXがオフとなっているため、まずは端末の設定画面においてオンにする必要がある。設定アプリを起動して「モーション」を選択すると、Motion UXの設定画面が表示される。
まず、画面上部で「モーション起動」のチェックボックスにチェックを入れて、Motion UXを有効化し、さらに、その下で利用したい各モーションのスイッチを右にスライドしてオンにしていこう。
設定アプリから「モーション」を選択し、Motion UXの設定画面を開く |
「モーション起動」のチェックボックスにチェックを入れて、Motion UXを有効化。さらに、その下で各モーションのスイッチをオンにしよう |
SMS画面から直接発信できる「Direct Call」
以上で、Motion UXを使うための設定は完了となり、さまざまなモーションでの操作が可能となっている。とはいえ、実際にどのようなモーションで何ができるか知らない人も多いだろう。だが心配はいらない。Motion UXの設定画面では、各モーションを実際に試せるようになっている。
まず、すばやく電話発信できる「Direct Call(ダイレクトコール)」を試してみよう。ダイレクトコールは、個別の連絡先やSMSを画面に表示しているときに、端末を耳に当てることで連絡先やSMSの相手に電話発信できるというものだ。
Motion UXの設定画面で「ダイレクトコール」を選択し、続いて「ダイレクトコールについて」を選択すると、機能の使い方がアニメーションで紹介される。さらに「試す」を選択すると、SMSのサンプル画面が表示され、端末を耳にあてることで電話発信までを体験することが可能だ。
SMSの画面以外にも、連絡先や発着信履歴の詳細画面で端末を耳にあてても電話発信することが可能。なお、連絡先の表示にはサムスンの「連絡先」アプリを使う必要がある。個別の連絡先を開いてすぐに電話発信できるほか、SMSでメッセージをやりとりしていて急に電話をかけたくなった場合などにも役立ちそうだ。
不在着信を逃さずチェックできる「Smart Alert」
続いて、不在着信やSMSのメッセージを逃さずに確認できる「Smart Alert(スマートアラート)」を紹介しよう。