パナソニックは11月7日、東京・銀座で、半期に一度のペースで行われている法人向けPC製品の展示会「パナソニック PC Stage 2012秋」を開催した。
イベントでは、法人向けLet'snote/TOUGHBOOK/TOUGHPADの展示のほか、ゲストによる講演とソリューションパートナーのデモンストレーションを行った。基調講演に東京大学大学院経済学研究科教授 伊藤元重氏、ITトレンドセミナーに早稲田大学社会科学総合学術院教授 野口智雄氏、マイクロソフトセミナーに日本マイクロソフト パートナーテクノロジーマネージャー 西井雄飛氏が駆けつけ、会場を盛り上げた。
Windows 8とタブレットマシンの融合によるビジネスシーンの変革
伊藤氏の基調講演は「これからの企業経営とIT戦略について」、野口氏のセミナーは「流通マーケティングとITについて」をテーマとして行われたが、詳細は割愛させていただき、日本マイクロソフト 西井氏のセミナーについて簡単に概要をご紹介させていただく。
西井氏のセミナーのテーマは、「Windows 8によるビジネスシーンでのタブレットデバイスの活用」。ビジネスシーンにおけるタブレットマシンを導入する目的/活用用途/効果などを、ユーザの声を紹介しながら説明した。
タブレットを導入すると、タッチパネルで直感的な操作がはかどる反面、今まで行っていたキーボードによる操作に最適化されたアプリケーションなどは、タッチパネルでの操作に適さない。しかし、マウスとキーボードがフルサポートされているWindows 8であれば、従来のデスクトップタイプの操作に切り替えることで、今までのアプリケーションをそのまま有効活用でき、生産性向上が図れる。そういったことから、端末の種類やインターフェースの違いの影響が少ない業務システムが構築できる。
また、モバイル端末ならではのセキュリティの懸念も、持ち出すストレージの暗号化やユーザ権限の最適化によって、不正な操作やアプリケーションの起動を未然に防止することができる。西井氏はそういったWindows 8タブレットの特徴を紹介し、ビジネス環境に導入するメリットをアピールした。
商談スペースと製品展示会場
商談スペースは終始賑わっており、導入を前向きに検討する企業からの関心の高さが伺えた。
パナソニックからは、前述のとおり法人向けLet'snote/TOUGHBOOK/タフパッドの製品を展示。Let'snote初のUltrabook「CF-AX2」やTOUGHBOOKは分解された状態で展示されており、内部構造までわかるようになっていた。
また、グループ会社をはじめとする協賛企業のソリューション紹介では、タブレット端末ならではの活用方法や従来の資産を有効活用するための応用ソリューション、業務効率サービス、より強固なセキュリティサービスの提供など、ビジネスシーンに欠かせないソリューションがたくさん紹介されていた。
メトロはHDDセキュリティ対策「Checkpoint Endpoint Security Full Disk Encryption」を出展。ジェーエムエーシステムズはSharePointのファイル共有機能をタッチ操作で簡単に活用できる「Any8 File Sharing」を紹介した。また、パナソニックシステムソリューションズからは、HDDを紛失した際のセキュリティを確保する「HDD遠隔消去サービス」、テレビ会議などに便利なプラズマ電子黒板が出展された。
メトロのHDDセキュリティ対策「Full Disk Encryption」 |
ジェーエムエーシステムズは、SharePointのファイル共有機能をタッチ操作で使えるWindowsストアアプリを出展 |
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紛失時も安心、パナソニックシステムソリューションズの「HDD遠隔消去サービス」 |
テレビ会議などに便利なプラズマ電子黒板は、パナソニックプレシジョンデバイスが出展 |
このほか、アクシスソフトの業務システム向けWebプラットフォームの「Biz/Browser」やDTSのSaas型アプリケーションで初期投資が不要のサービス「PCログ収集/分析/情報漏えい対策サービス」、MetaMojiの手書き入力サポートアプリケーション「7notes with mazec for Android」などが並んでおり、来場者の関心を集めていた。