以前から自身の引退構想として「興行の心配をしなくて済む映画をつくりたい」と話していたジョージ・ルーカス (C)BANG Media International

先週発表されたディズニーのジョージ・ルーカスが所有する「ルーカスフィルム」の買収と2015年公開予定のエピソード7を含めた『スターウォーズ』新三部作の制作だが、ジョージ・ルーカスの今後の映画作りは前衛的な手法に回帰していくことになるという。

『スターウォーズ』シリーズ新3部作にクリエイティブ・コンサルタントという形で関わることになったジョージだが、今後は監督として初期作『THX 1138』『アメリカン・グラフィティ』のようなアバンギャルドな「個人的な映画作品」に着手していくと見られている。『スターウォーズ』シリーズへの監督しての関与が終わった今、将来のプランについて尋ねられたジョージは「大半は慈善事業に関わろうと思っているけど、同時に小さくて個人的な映画作品を作ろうとも考えているんだ」と答えている。

ただジョージは、将来的に作ろうとしている新作は、第2次世界大戦中のアフリカ系アメリカ人空軍部隊の実話に基づき、自身が製作総指揮を務めた近作『レッド・テイルズ』(2012年作)のような作品とも異なると続けている。「その作品の先を行くものになると思うよ。『レッド・テイルズ』はそれほど多くの映画館で上映されていない。僕がこれから手がけようと思ってる複数の作品も、商業的な映画館では決してかけられることのないような作品になるだろうね」

さらにジョージは、新作『スター・ウォーズ エピソードVII』(エピソード7)の監督選びにも関与しないとも明かしている。「キャスリーン・ケネディという素晴らしいプロデューサーにもう引き継いだんだ。彼女のことは長年よく知ってるしね。彼女ならきっと僕以上に作品をうまく仕上げてくれるはずさ」

2015年公開予定の『エピソード7』については、先日ジョージの伝記を手がけた経験のある作家デイル・ポロックが、ルーク・スカイウォーカーを主役にした続編作品になるとも示唆している。

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