東武鉄道は6日、野田線(大宮~船橋間)の新型車両60000系を発表した。2013年度からの導入を予定しており、同社の車両では初となる公衆無線LANサービスも開始される。

東武野田線の新型車両60000系

同車両は既存の8000系に代わる新型車両として、6両固定編成(3M3T)2編成、計12両が導入される。50000系を基本に、「人と環境にやさしい車両」をコンセプトに設計され、沿線の自然環境と調和したデザインに。車体前面と側面に東武グループのコーポレートカラーであるフューチャーブルーを、ドア脇にブライトグリーンを配した。

環境に配慮した仕様として、VVVFインバータ制御装置やLED照明の採用、車体にアルミ合金を使用しての軽量化など省エネ化が図られた。これにより、8000系と比べて電気使用量が約40%削減されるという。モーターも密閉構造のものを採用し、車両内外への騒音を低減させている。

同車両の定員は1編成あたり850名(先頭車133名、中間車146名)。車内の各ドア上部に車内案内用液晶ディスプレイを設置するほか、6両中4両に車椅子スペースを設けるなどバリアフリー化も進める。東武鉄道の車両では初めて公衆無線LANサービスを開始し、無線LAN対応端末により車内で高速インターネットも利用できる。