インテルは2012年11月6日~18日まで、東京・代官山T-SITE GARDENGALLERYを会場に、マガジンハウスが発行する「BRUTUS」とのコラボレーションイベントを開催する。イベントではBRUTUSプロデュースのオリジナル・コンテンツの閲覧が行えるほか、BRUTUSが誌上で行った「日本一の手みやげ」グランプリで上位に入った商品の試食を行いながら、Ultrabookを体験することができる。
イベントに先駆けて行われたオープニング・セッションに登場したインテル 代表取締役社長 吉田和正氏は、はじめに「我々の世界は日々進化しているが、その進化をどんなデバイスで楽しむか。最近のトレンドでいえばタブレットやスマートフォンがあるが、PCも非常に進化しているデバイス。ぜひUltrabookで進化を体験してほしい」と挨拶。
インテル 代表取締役社長 吉田和正氏 |
2012年11月2日~4日の3日間、北海道のJR札幌駅で開催されたUltrabookのユーザーイベントについて触れ、「タブレットの機能がUltrabookに搭載されていたり、デザインが大きく刷新されているので、ちょっとお見せしただけでも非常に驚かれていた」と、改めてUltrabookに対する手応えをみせた。
また、Windows 8が登場して、Ultrabookでもコンバーチブル製品が増えてきたことについて、「キーボードはどちらかというと左脳的なインタフェースで、タッチパネルは感覚的で右脳的なインタフェース。PCの中で左脳的な部分と右脳的な部分が1つになった初めてのプラットホーム」と話した。
イベントでは、展示されたUltrabookを使って、BRUTUSがプロデュースするオリジナルコンテンツとして、BRUTUSが過去に誌上で特集してきた3ジャンル「日本一の手みやげ」「おいしい酒場」「気持ちいい音楽」といったコンテンツを閲覧できる。「日本一の手みやげ」に関しては、その場で1品を選んで試食することも可能となっている。
また、会場にはユニクロのWebディレクションやKDDIの「INFOBAR A01」のデザイン/ディレクションを担当したことでも知られる、Webデザイナー中村勇吾氏が制作したデジタル・アートディスプレイ「FRAMED」の展示も行われている。
「FRAMED」は、55型ディスプレイにPCユニットとWebカメラ、マイク、Wi-Fiモジュールを搭載したインテリアデバイスで、「FRAMED」に内蔵された専用のオンラインアートギャラリー「FRAMED* GALLERY」から世界中の作家によるアートワークを購入し、その場で再生・鑑賞することができる。
デジタル・アートディスプレイ「FRAMED」。主な仕様は、CPUが2.3GHzのIntel Core i5プロセッサ、メモリがDDR3 SDRAM 4GB。ストレージは640GB、グラフィックスはNVIDIA GeForce 520M 1GB、ディスプレイサイズは55液晶(1,920×1,080ドット) |
オープニング・セッションに参加した中村氏は、「FRAMED」開発のきっかけを「普段、インタラクティブアートなどコンテンツを作っているが、Webブラウザだけで見るのではなく、日常の空間の中で、気に入った絵を飾るようにビデオアートやインタラクティブアートを飾っておけるデバイスとして製作した」という。
中村勇吾氏 |
小学6年生のときにMZ80Kに出会い「すごい未来っぽいやつだ」と心を奪われたという中村氏。中学生のときにシャープの「X1」を買ってもらいプログラミングをはじめたという。「30年くらい前の話ですけど、まさかUltrabookみたいな製品が出るとは思わなかった」と話す。
今後どんなUltrabookが出たらいいかという質問について中村氏は、「単純にでかいやつがほしいですね」として、「ディスプレイサイズが15~16インチくらいで、広くて薄くて軽い製品がいいと思います」と希望を語った。
オープニング・セッションで用意されていたUltrabookは富士通「Floral Kiss」、NEC「LaVie Z」、パナソニック「Let'snote AX」、ソニー「VAIO Duo 11」、東芝「dynabook R822」の5製品。イベントではこのほかにも国内メーカーのUltrabookが展示される予定となっている。
このほか、「Ultrabookシステム撮影会」として、T-SITE GARDEN GALLERY内のフォトスタジオ・コーナーでUltrabookの撮影ができる。期間中の土日はモデルと一緒の撮影も予定している。撮影した写真はFacebookで実施する「フォトコンテストwith Ultrabook」へ応募することも可能。応募された写真の中からBRUTUS編集長が独断で選ぶBRUTUS賞とメーカー賞を決定する。フォトコンテストの詳細はFacebookページを参照してほしい。