日本ってどんなところなんだろう? 思い描いていた日本と実際の日本。来日して感じたことを教えてもらいました。

■着物はあまり着ない、みんなはいつも着ると思っていました(イギリス・男性・40代前半)

■女性は毎日、着物を着ていると思っていた(中国・男性・20代後半)

根強いですね、この誤解! 言われると思っていましたよ。日本人が特別な時だけじゃなくもっと頻繁に着るようになったら、街の雰囲気が変わりそうですね。

■日本人は皆、茶道を日常的にすると思っていた(ペルー・男性・50代前半)

わびさびの精神を大切にした伝統的な茶道、多くの日本人にとってはどちらかというと非日常です。お作法もあいまいにしか記憶にございません。憧れはあるのですが。

■教科書には日本人がみんな礼儀正しいと書いてあったから、それを信じていました(ロシア・女性・20代後半)

実際は礼儀正しくなかったのですね……。それにしてもその教科書、どんなことが書いてあったのでしょうか? 読んでみたいですね。

■日本の女性は弱いと思っていました(スウェーデン・女性・40代前半)

実際は強かったのですね……。おとなしく、三歩下がって、という時代もありましたが、日本女性も時代とともに様変わりしています。

■東京が思ったよりも大都市だった(栄えてるエリア、広さにおいて)。英語を話せる日本人が少なかった(オランダ・男性・30代前半)

銀座や六本木、浅草、新宿、渋谷、少し西に行けば吉祥寺などなど、東京は栄えてるエリアがいくつもあり、それぞれカラーも違います。そんな時、東京って広いなと感じます。英語がもっと通じれば言うことないですね。

■木造の家があること(インド・女性・30代後半)

コンクリートのビルが立ち並んでいるイメージがあったのでしょうか。都会の風景はたしかにビル群が印象的ですが、一般家屋は木造建築もたくさんあります。

■日本人はみんな幸せなんだと思っていました。が、実際にはみんな悩みを抱えていました(エジプト・男性・40代後半)

「経済大国・日本」から派生した誤解でしょうか? いえいえ、近ごろではいろいろな問題が生じてきていますし、悩みのない人間なんていませんよ……。でも、悲愴(ひそう)感を漂わせているより幸せな印象を与えていたいですね。

■あまり考えすぎたり期待しすぎたりしないで日本に来ました。日本という世界をそのまま受け止めるために(イタリア・男性・30代前半)

とてもすてきな心構えですね。メディアや友人知人の話などでいろいろな情報が入ってきます。しかしそれはほんの一部のことであり、また他人の目線からでしかありません。百聞は一見にしかず、実際にその地を訪れてみれば、おのずと分かってきます。

見聞を深めることはとても刺激的です。情報にとらわれずに目を向ければ、より一層楽しい世界が広がっていることでしょう。