キヤノンは11月6日、「EF」レンズシリーズの新製品「EF24-70mm F4L IS USM」および「EF35mm F2 IS USM」を発表した。発売はEF24-70mm F4L IS USMが12月中旬で、EF35mm F2 IS USMが12月上旬。希望小売価格はEF24-70mm F4L IS USMが154,000円、EF35mm F2 IS USMが83,000円(いずれも税別)となっている。
EF24-70mm F4L IS USM
EF24-70mm F4L IS USMは、マクロ撮影対応ながら全長93mmとコンパクトに設計されたレンズ。最短撮影距離は0.2m、最大撮影倍率は0.7倍を実現している。接写時に影響が大きくなる手ブレ対策も、ハイブリッドIS(手ブレ補正機構)を搭載することで効果的に抑制する。通常撮影とマクロ撮影の切り替えは、望遠端側でのマクロ切り替え操作で行う。
レンズは、ズームをした際に発生しやすい収差を補正する非球面レンズ2枚と、倍率色収差を抑えるUDレンズ2枚などを採用。ズーム全域で高い解像度・コントラストを実現する。
主な仕様は、レンズ構成が12群15枚、絞り羽根枚数が9枚(円形絞り)、最小絞りが22、手ブレ補正効果が約4段(通常ズーム領域時)、最短撮影距離が0.38m(マクロ時:0.2m)、最大撮影倍率が0.21倍(マクロ時:0.7倍)となっている。
フィルター径は77mm、サイズ(最大径×全長)は83.4×93mm。重量は約600g。
EF35mm F2 IS USM
EF35mm F2 IS USMは、1990年10月発売の従来製品「EF35mm F2」の置き換えとなる35mm単焦点レンズ。従来は非搭載だった手ブレ補正機構を新たに搭載する。
F2と明るいレンズ構成と、8枚羽根の円形絞りを採用することで、キレイなボケ味のある写真を撮影できる。
そのほか、AF後にマニュアルでのフォーカス微調整を行えるフルタイムマニュアルフォーカス機構や、リングUSM駆動・高速CPUの搭載・AFアルゴリズム最適化による高速AF性能などを備える。
主な仕様は、レンズ構成が8群10枚、絞り羽根枚数が8枚(円形絞り)、最小絞りが22、手ブレ補正効果が約4段、最短撮影距離が0.24m、最大撮影倍率が0.24倍となっている。
フィルター径は67mm、サイズ(最大径×全長)は77.9×62.6mm。重量は約335g。