Windows 8時代の正常進化を遂げた「VALUESTAR N」

「VALUESTAR N」は、Windows 8を搭載しても正常進化を遂げている。

21.5型のフルHD LED IPS液晶ディスプレイは、広い視野角を持つことから、様々な角度から視聴しても色合いは変わらず、高精細映像も忠実に再現している。

また、約2秒でテレビが起動する「ぱっと観テレビ」機能を搭載し、急いでテレビを見たい場合にも、イライラ感なく視聴できる。トリプルチューナーを搭載していることから、地上デジタル放送のほか、BS、110度CS放送をダブル録画しながら、別の番組を視聴することもできる。最上位モデルでは3TBという大容量も、テレビ番組の録画には適したものになっている。

さらに、YAMAHAサウンドシステムの採用により、独自のバスレフ構造で豊かに引き締まった低音を実現するFR-Portや、クリアな中高音を再現するチタンドームなど、臨場感のある音を再現。

「sound by YAMAHA」のロゴが添えられたスピーカー

石井主任は、「単にYAMAHAからパーツを購入して組み込んだのではなく、YAMAHAの幹部やマイスターが実際に音を聞き、改良を加えるという認証プロセスを経て実現した。音へのこだわりは他社にはないもの」と自信をみせる。

CPUは、最上位モデルでIntel Core i7-3630QMを採用。機能面でも妥協はない。

「求められる要素を具現化できた自信作」

そして、「VALUESTAR N」の最大の特徴ともいえるフォトフレームデザインも、Windows 8時代にふさわしい進化を遂げた。

VALUESTAR Nとしては初めて、狭額縁のパネルにフルフラットデザインを採用。本体の厚みは6cmとし、フォトフレームとしてのイメージをさらに強く打ち出すことに成功した。インテリアとしての設置も意識し、よりデザイン性と高級感を高めている。

また、フルフラットデザインにすることで、Windows 8で広がると見られるタブレットPCなどとのデザインイメージの統一性を図っている。

さらに、今回の「VALUESTAR N」では、より安定性を高めるためにスタンド型のデザインを採用。スタンドの素材は、キーボードを収納した際に傷がつきにくい素材を上部に採用するといった工夫を施した。

スタンド型としたことで、重量は10kgと従来モデルよりも1kg強増加しているが、その分、据え置き利用としての提案を重視し、フォトフレーム型デザインPCとしての位置づけを、新たに提案するものになったともいえよう。

狭額縁パネルのフルフラットデザイン。視野角の広いIPS液晶も採用する

2足の間にスタンドを配したデザインに変更。仮に片足が机からはみ出した場合でも、落ちにくくなっている

「『VALUESTAR N』は、当社のPCのなかで、最も利用シーンが多岐に渡っている製品。用途が細分化される傾向があるなかで、万人受けする機能を搭載しなくてはならない。Windows 8という新たなOSを搭載しながら、『VALUESTAR N』に求められる要素を具現化することに成功した自信作」と石井主任は語る。

「VALUESTAR N」は、Windows 8への流れのなかでも、着実に正常進化を遂げたモデルといえそうだ。