カプコンは4日、東京「SSJ品川ビル」にて、2013年1月17日に発売予定のスタイリッシュアクションゲーム『DmC Devil May Cry』の体験会を開催した。
「DmC×プレコミュ プレミアム体験会」は、ソニー・コンピュータエンタテイメントジャパンが運営する、プレイステーション公式コミュニティサイト「プレコミュ」主催のイベントで、一般ユーザーを交えた体験プレイ、開発スタッフによるトークセッションが行われた。
今回プレイしたバージョンは、「東京ゲームショウ2012」の体験版にさらに改良を加えたもの。チュートリアルをかねた「監視する街」と、巨大ボス戦を体験できる「刃を抱いて眠れ」という2つのステージで、ステージを決定すると、「ヒューマン」「デビルハンター」「ネフィリム」「サン オブ スパーダ」から難易度を選択する。それぞれイージー、ノーマル、ハード、ベリーハードに相当し、登場する敵も変化する。「ネフィリム」以降の難易度は敵の攻撃力・防御力非常に高くなり、最難易度を誇る「サン オブ スパーダ」は、2つのミッションをクリアすることでロックが解除される仕様だった。(筆者は残念ながら1時間の体験プレイでは解除することができなかった……)。
実際にプレイした感想しては、シンプルな操作で感覚的に爽快アクションを楽しめるという点ではこれまでの『Devil May Cry』シリーズを踏襲している。ただし、回避ボタンがL1、R1ボタンになったことに加え、本作の特徴であるエンジェルモード(L2)、デビルモード(R2)を切り替えての操作、ロックオンシステムの廃止に最初は戸惑うことになるかもしれない。もっともこれらのシステムも筆者は1時間足らずで慣れることはできたので、プレイする上での妨げにはならないだろう。ちなみに、レポートの最後でも紹介するが、このロックオンシステムの廃止について開発スタッフは「ロックオンを導入すると、操作が複雑になってしまうこと」「代わりに敵を捕らえやすくし、極力プレイヤーが行きたい方向に進めるようにすること」の2点を挙げている。
ステージ中には「シークレットミッション」が待ち受けており、ブロンズ、シルバー、ゴールドの鍵を見つけ、それぞれに対応する扉をくぐることで新たなミッションが発生。今回、著者はゲーム中にブロンズの鍵を2つ発見した。1つ目は「監視する街」で使用し、素早くステージを駆け抜けてゴールするミッション、もう2つ目は「刃を抱いて眠れ」で使用し、空中戦のみダメージを与えなければならない敵を全滅させるミッションだった。ミッションに見事クリアできると、4つ集めるとダンテの体力を上昇させる「グリーンクロス」などを獲得できる。
ゲーム試遊の後は、開発スタッフによるプレゼンテーションとトークショーに突入。ここでは、シリーズ初となる新モード「道場」が紹介されたている。「道場」は、いわゆる格ゲーなどによくあるトレーニングモードのようなもので、画面右側にコンボ、攻撃から派生する技の一覧もすべて表示されている。次につなげられるコンボがひと目でわかり、かつ『DMC』シリーズのシンプルな操作性から、連続技を感覚的に繋げていくことができるはず。
その後は、来場者から開発スタッフへの質問コーナーに。気になる質問をピックアップして紹介したい。
――開発する上での苦労した点は?
江城:海外の開発スタッフとのやりとりの中、まず、文化の違いを乗り越えるためのコミュニケーションに苦労しました。しかし、朝から晩まで密なディスカッションをすることで、彼らのやりたいことを取り入れつつ、カプコンのテイストを盛り込めたと思います。
――新しいダンテのモデルはいるのでしょうか?
江城:ダンテのモデルは特にありません。海外スタッフはダンテのイメージに合ったモデルさんをまずピックアップし、そこからさらにカッコイイ顔のパーツを組み合わせて作り上げていったようです。最初のダンテと今のダンテの顔が変化しているのはそのためです。ちなみに海外では黒髪で短髪がクールな印象のようです。
――シリーズでおなじみの「ブラッディパレス」はあるのでしょうか?
江城:すいません。今の段階では大人の事情でお話しすることはできません(笑)。ですが、我々開発陣はぜひ入れたいと思っていますので、近日中には情報を公開できるかと思います。
――ターゲットロックオンを廃止した理由を教えてください。
江城:ロックオンシステムに関しては、開発中で何度も議論したところです。ロックオンを導入すると、操作が複雑になってしまうので今回は廃止ことになりました。代わりに敵を捕らえやすくして、極力プレイヤーが行きたい方向に進めるような作りにしました。
――やり込み要素はどれくらいありますか? またクリア時間は?
伊津野:ひとつのモードでエンディングにたどり着くまで十数時間はかかるボリュームを用意しています。前作『Devil May Cry 4』と似たようなゲーム構成ですので、やり込むと100時間は遊べるハズです。周回プレイもじっくりと楽しんでいただければと。
最後に伊津野氏は「本作を発表してから2年ちょっと経ちました。これまで色々なことを言われてきましたが"触ってもらえればわかってくれる"という思いだけで作ってきました。今日プレイされた方は、ぜひ触った感想をいろんな人に伝えていただけたらありがたいです」と本作をアピールしていた。
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