大阪ガスグループのマーケティング会社・エルネットは1日、同社が運営するオンラインストレージサービス「宅ふぁいる便」のユーザーを対象に実施した「お弁当作りに関するアンケート」の結果を発表した。
同調査は、全国の「宅ふぁいる便」プレミアム会員に対して9月21日~9月28日に行われ、男女3,977名から回答を得た。
弁当作りのきっかけは「食費の節約」
全回答者のうち、「自分自身もしくは家族のために習慣的にお弁当作りをしている」と回答した1,165名に対して弁当作りの頻度を尋ねたところ、半数近くが「会社や学校がある日はほぼ毎日作っている」と回答した。
弁当作りを始めたきっかけとしてはほかの理由を抑えて、「食費の節約」が56.6%でダントツの1位に。以下、「自分自身やお弁当を作る相手の就職・転職・異動」(27.4%)、「子どもの入園・入学」(20.9%)と続く。
次に、どのような点を重視して作っているのかを聞いたところ、1位は64.2%で「短時間で手間なく作ること」。次に「カロリーや栄養バランス」(36.7%)、「コスト(節約)」(34.2%)となった。
この結果を男女別で見ていくと、「コスト(節約)」を重視すると回答した人は、女性で31.0%、男性では40.6%。女性よりも、男性の作り手の方で、「コスト(節約)」を重視する人が多いことがわかった。
弁当作りは、時間をかけずに手早く
弁当のおかずをいつどのように準備しているのか、については「前日の夕食の残りを入れる」(58.6%)と「冷凍食品や加工食品を使用する」(54.5%)が支持を集め、「前日までに作りおきしているものを使う」(44.2%)と続く。
先ほどの結果で1位が「短時間で手間なく作ること」であったことからも、多くの作り手が、できるだけ調理に時間をかけずに、お弁当作りをしている様子がうかがえる。
弁当を作らない理由は、「時間がない」が半数以上
自分でお弁当を作っていない人は、どのような背景や考えがあるのか。全回答者のうち、「自分自身もしくは家族のために習慣的にお弁当作りをしていない」と回答した人2,812人に聞いたところ、もっとも多かったのは、「時間に余裕がない」で、50.5%に上る。
続いて「自分で作らなくても作ってくれる人がいる」(36.2%)、「料理が苦手・好きではない」(20.4%)、「給食・学食・社員食堂などで食事をとれる環境である」(19.8%)となった。
回答のうち、「周囲とのお付き合いで外食を優先させたい」を選んだ人は、わずか4.8%にとどまっている。 そのほか、「費用対効果で見たとき、勤務先がビジネス街ということもあり外食のほうがお得だから」(20代女性)、「お弁当を持っていくと荷物になる。職場ではにおいが気になる」(30代男性)といった声も聞かれた。
そのほか、詳しい調査結果は「宅ふぁいる便 週刊マーケターリサーチ」に掲載されている。