濃厚で蜜のようにとろりとした口当たり

19世紀のイギリスで誕生した「麦のワイン」

神奈川県厚木市の地ビール屋サンクトガーレンは11月15日のボジョレ・ヌーボー解禁日に、ワインのようなビール「麦のワイン」2種類を各6,000本限定で発売する。

同商品はワイン並みの高アルコールを持ち、ワインのように年単位での長期熟成が可能なビール。麦のワインは19世紀のイギリスを発祥とし、寒冷でブドウの栽培ができなかった同国が醸造を始めたと言われている。同社では2006年よりバーレイワインを発売。今年初めてウィートワインを発売する。

濃厚でとろりとした口当たりが楽しめるビール

2種類のビールとも、非常に濃厚で蜜のようにとろりとした口当たりが特徴。ビールの苦味と香りの基になるホップはウィートワインで2.7倍。バーレイワインでは6倍以上もの量を使用するため、通常のビールでは味わえないほどの濃厚さと、華やかな香り、重厚な苦味が楽しめる。

アルコールの度数はいずれも約10%で、通常のビールの約2倍。出荷時点で通常の6倍の熟成期間を費やしているため、すぐに飲んでもブランデーを思わす熟成感がある。さらに、購入後1年、2年と熟成させることも可能。香りも味わいも驚くほど深みを増す。

ぜいたくな量の原材料と長期間の熟成期間が特長

原材料は通常のビールと同様、麦芽、ホップ、水、ビール酵母のみ。しかし、極限までアルコールを高めるために膨大な量の原材料を使用し、熟成期間は通常の6倍以上が必要とのこと。完成までに高いコストがかかるため日本で造っているメーカーはほとんどないという。

麦のワイン「el Diablo 2012(エル ディアブロ2012) 悪魔」は、バーレイワイン(大麦のワイン)。大麦麦芽使用で300ml入り。価格は1,050円。

「Un angel2012(ウン アンヘル2012)天使」は、ウィートワイン(小麦のワイン)。小麦麦芽使用で300ml入り。価格は1,050円。