「コミケWebカタログ」※画面はテストデータを用いたもの |
コミックマーケット準備会・コミケットは、サークルドットエムエスと共同で新たなWebサービス「コミケWebカタログ」を開始すると発表した。
「コミケ」とは、毎年夏と冬に東京ビッグサイトで開催される同人誌即売会「コミックマーケット」の略。これまで、同イベントでは「冊子版カタログ」と「DVD-ROMカタログ」といったふたつの形態にてカタログを販売して情報発信していたが、これに続く第3のメディアとして「コミケWebカタログ」が登場。12月29~31日開催の「コミックマーケット83」より運用を開始する。「コミックマーケット83」に向けて公開されている「コミケWebカタログ」はβ版のため、利用ならびにアカウント登録は無料だ。
2012年11月3日現在、サークル向けならびに一般参加者向けのページが公開されている。一般参加者向けのページでは、「サークル検索」、「サークルカット表示(一覧、リスト、マップ)」、「サークル詳細表示」、「DVD-ROMカタログのチェックリストのインポート・エクスポート」といった機能を使って、調べたいサークル情報を手軽に入手することができるようになっている。
また、サークル向けのページでは、DVD-ROMカタログに収録されているサイトURL、連絡先の電子メールアドレス、執筆者名、発行誌名、サークルに関する補足説明を登録・追加・修正できる。さらに、Webカタログ用の新規サークルカットやその他画像ファイル、頒布物の情報、他のシステム(pixiv、Twitter、ニコニコ動画)との連携、通販・電子書籍取扱サイトへのリンク設定(今後対応予定)といった内容の登録・追加・修正も可能。これらの情報を更新すると、一般参加者向けページでリアルタイムに表示される。
なお、同Webカタログは、日本マイクロソフトの協力を得て、同社のクラウドプラットフォーム「Windows Azure」上にシステムが構築されている。これは、多くの一般参加者が利用することによるアクセス集中が想定されるためだという。そのほか、同Webカタログの運営に際して、「Windows Azure」に関する高度のノウハウを有するpnopが技術支援を行い、多数の企業サイトにて実績のあるひとひねりがWebデザインを手がけている。