月刊情報誌『日経トレンディ』が選ぶ「2012年ヒット商品ベスト30」が1日、都内で発表され、第1位に「東京スカイツリー」が選ばれた。
今年のヒット商品に共通するのは"イノベーション"。安さや多少の付加価値では通用せず、なじみのある商品やサービスにも革新的な利点が求められた。その背景にあったのは"震災後の復興を目指す思い"。約4カ月で2,000万人超が殺到した1位の「東京スカイツリー」は、日本の象徴的存在であった東京タワーを電波塔という存在価値も含めて転換し、まさに革新的な建造物となった。
また、生麺のような新食感の4位「マルちゃん正麺」、ハサミの切れ味を増した5位「フィットカット カーブ」、黒ビールの"重さ"を解消した10位「黒ビール系飲料」、和菓子にチルド技術を生かした15位「コンビニ和スイーツ」など長い間人々に親しまれ、進化や高機能が期待されていなかった商品が"イノベーション"を成し遂げ、閉塞した市場を盛り上げた。
昨年の1位に選ばれた「スマートフォン」は市場規模を拡大し続け、結果、そのビジネスチャンスを捉えたサービスが誕生した。2位の「LINE」はコミュニケーションの手段をメールからチャットに、絵文字をスタンプへと変化させたのが好評で、7位の「おさわり探偵 なめこ栽培キット」は約2,000種のグッズが販売されるなど、アプリ発の大ヒットキャラクターとなった。
そのほか、この日は来年の流行を予想する「2013ヒット予測ランキング20」も発表され、欧米発の"歩く旅"の「日本流ロングトレイル」が1位に選ばれた。今後ブレイクが期待される"今年の顔"に選ばれた桜庭ななみは、7位の「七変化ウォーターフレーバー」に「どういうものなんでしょう…?」と興味津々。桜庭は、水をジュースに変えることができるウォーターフレーバーを実際に試し、「おいしー! これだけで味が変わるんですね!」と驚いていた。最近のマイブームが"グリーンスムージー"という桜庭にとっては、ピッタリの商品だったようだ。
同誌は1987年の創刊以来、毎年12月号誌上で「年間ヒット商品ベスト30」を発表。「売れ行き」「新規性」「影響力」の3要素からヒットの度合いを評価し、独自にランク付けを行なっている。
19位 GALAXY S III&Note |
20位 レノアハピネス アロマジェル |
21位 アレジオン10 |
22位 タトゥーストッキング |
23位 メタリックナノパズル |
24位 ヘッドマウントディスプレイ HMZ-T1 |
2013年ヒット予測ランキング
順位 | 商品・サービス名 |
---|---|
1 | 日本流ロングトレイル |
2 | 「抗ロコモ」ギア&フード |
3 | 手のひらタブレット |
4 | 新・希少糖ドリンク |
5 | でぶ犬予防サービス |
6 | ななつ星/サン・プリンセス |
7 | 七変化ウォーターフレーバー |
8 | イタリア・アート |
9 | ノンアル珍味 |
10 | "ブランド香水"ミニ柔軟剤 |
11 | スマホ風機能追加デジカメ |
12 | デジタル対応上質ノート |
13 | 個人間スキル取引 |
14 | サブクリ通販 |
15 | シナプソロジー |
16 | アースカフェ |
17 | ネオ裏原系 |
18 | マイクロEV |
19 | ポケットサイズ燃料電池 |
20 | 伊勢・出雲詣で |