来年4月スタートのNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のロケが1日、岩手県久慈市小袖地区で行われ、ヒロインの能年玲奈、小泉今日子、宮本信子らが会見した。

左から小泉今日子、能年玲奈、宮本信子

10月18日から本格的な収録がスタートした同作。ロケ地での会見に、ヒロイン・アキを演じる能年は「毎日、朝撮影がはじまると緊張するんですが、どの役も楽しいキャラクターで、楽しいお話なので、すごくドキドキ、ワクワクして毎日面白いなあと思いながら撮影に臨んでいます」と笑顔で語り、「小泉さん、宮本さんをはじめとするすごい方々の中に自分が入っていくというのが、撮影がはじまる前までは、不安で仕方なかったんですけど、おふたりともお母さん、夏ばっぱ(夏おばあちゃん)でいてくれて、助けてくださっているので、自分もアキにならなきゃという熱い気持ちがわいています」と貴重な経験となっているようだ。

一方、アキの母親役の小泉はそんな能年を「アキそのものに見えてきて、それを見るのが本当に毎日楽しくて、本当に赤ちゃんみたいなかわいい顔してるんですよ」と語り、アキの祖母を演じた宮本信子も「本当に皆とろけちゃうんですね。この表情を見ていると出演者全員とろーっとなっちゃうんですよね。そのぐらい何にも染まっていないその良さが、この朝ドラに非常に反映されるのではないかしらってすごく楽しみにしています」と二人とも能年玲奈のフレッシュな魅力にメロメロ。小泉の「それを毎日見られて毎日幸せな気持ちになります」、宮本の「ともかく、仲良くやっております」という言葉からも現場の和やかな雰囲気が伝わってくる。

同作は、東北地方の北三陸にある架空の町が舞台。引っ込み思案の女子高生・アキは、母の故郷で祖母をはじめとした海女さんに出会い、あることがきっかけで地元のアイドルと呼ばれるようになる。その後、町のPRに励んだアキは、「アイドル」という存在が人々を笑顔に変えられることに気づき、無謀にも東京で本格的に「アイドル」を目指すことを決意する。連続テレビ小説シリーズ88作目の脚本を務めるのは宮藤官九郎。4月1日から9月28日まで、全156回にわたって放送される。