ロジクールは1日、HDテレビにつなぐだけでSkypeビデオ通話が利用可能になる新製品「ロジクール TVカム HD」に関する説明会を開催した。価格はオープンで、ロジクールオンラインストアでの直販価格は21,800円。11月9日から発売される。製品の概要は、 別記事「ロジクール、Skype内蔵Webカメラ - TVにつなぐだけでビデオチャットを実現」を参照いただきたい。

ロジクール TVカム HD(写真左)。ロジクールの竹田社長(写真右)は「TVの大画面で行うSkypeの楽しさは格別のものがある」と語った

説明会の冒頭、ロジクール代表取締役社長の竹田芳浩氏から商品の概要説明があった。竹田氏は「自宅にブロードバンド回線があり、テレビにHDMI端子があれば、今すぐにでもSkypeでのビデオ通話が可能になる製品です。震災などもあり、家族の絆の大切さが改めて問われている昨今ですが、本製品があれば、遠く離れた家族とも簡単にFace to Faceのコミュニケーションを取れるようになります」と製品の特長をアピールした。

続いて、日本マイクロソフト Skype Division Skype事業本部長の田中晃氏が登壇。Skypeの現状と基本的な機能について説明した。田中氏によれば、Skypeは直近の四半期(2012年7月~9月)で、グローバルで1,200億分(200時間)の音声通話を提供しているという。これは昨年の同時期比にして58%増とのこと。対応言語は32カ国語、月間のアクティブユーザー数は2億8,000万人にのぼるとのことだった。

日本マイクロソフトの田中氏(写真右)。Skypeの月間アクティブユーザ数は2億8,000万人にのぼる(写真左)

米国の調査会社テレジオグラフィによれば、国際電話の1/4はSkypeで実施されているという(写真左)。さらに約50%のSkype通話がビデオ通話となる(写真右)

マルチプラットフォームにより様々なデバイスで利用できるSkype(写真左)。無料で使えるサービスは音声通話、ビデオ通話、テキストチャット、ファイル送信など(写真右)

有料サービスには固定・携帯電話への発信、グループビデオ通話、Skype Wi-Fi、SMS、ボイスメールなどがある(写真左)。リビングの大画面テレビでのビデオ通話には、迫力はもちろん多人数チャットなどの魅力も(写真右)

田中氏は最近、田舎の両親とSkypeでビデオ通話するために、今回発表された「ロジクール TVカム HD」を利用しているという。接続が簡単で利用環境を選ばないこと、高解像度の映像が利用できることなど、いくつかの利点を挙げ、「なによりテレビの大画面なので迫力が違う。相手と同じ空間を共有している気持ちになる」とその魅力を話した。

最大20のSkypeアカウントを登録・切り替え可能

スコット・サックストン氏

また、Logitech Asia Pacific リージョナル・プロダクトマーケティングのスコット・サックストン氏からは、製品の詳細な説明があった。

「ロジクール TVカム HD」の特徴は、HDMI搭載テレビがあればすぐに利用できる手軽さ、PC不要で利用できる簡便さ、リモコンでカメラの微調整が可能なことなどにあるという。

PCのない環境でも、本製品だけでSkypeのMyアカウントを登録して利用を始められる。セットアップ方法も非常に簡略化されており、画面の指示に従っていけば完了できるようになっているとのことだった。

ロジクール TVカム HDの特徴(写真左)。カールツァイスレンズでシャープな画質を実現。画角は広角60度のAFレンズを採用している(写真右)

マルチプラットフォームはSkypeの利点の1つ(写真左)。TVの電源がオフでも、Skypeに着信があると音声とLEDインジケータで知らせる。ボイスメール機能で不在時にメッセージを受けとることも可能(写真右)

スコット氏によれば、Skypeのアカウントは20アカウントまで切り替えができるという。家族みんなで利用する共用アカウント、個人で利用する専用アカウントなど、複数のアカウントを用意しておけば、プライバシーを守りつつ利用できる。

ノイズキャンセリングマイクを4つ搭載。Wi-Fi(802.11g/n)およびLANケーブルによる有線接続に対応

会場では実際にデモも行われた。リモコンに搭載されているズームボタン/矢印ボタンでカメラ映像の微調整が行える

「ロジクール TVカム HD」(CTV1000)。本体サイズはW243.7×D71×H52.9mm、重量は360g。本体カラーはブラックのみ

背面にはHDMI端子やLAN端子などを備える

上部に4つのノイズキャンセリングマイクを備える

左からロジクールの竹田芳浩氏、日本マイクロソフトの田中晃氏、Logitech Asia Pacificのスコット・サックストン氏

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