酒税の保全および、酒類業の取引の安定を図ることを目的として設立された日本酒造組合中央会は、10月19日、「第32回 全国きき酒選手権大会」を開催した。
日本酒文化の普及・振興を目的にスタートした同大会では、各県の予選を突破した代表者(アマチュアが対象)に、日本酒に関する筆記試験と、7種類の日本酒について味や香りを確かめながら判別する「きき酒」を実施する。
32回目を迎えた今回は、34都道府県68名が出場し「個人の部」と「団体の部」の2つであらそわれた。
「個人の部」では、秋田県の谷口秀明さんが優勝。準優勝は新潟県の渡辺英雄さん、第3位は鳥取県の加藤哲也さんとなっている。
また、「団体の部」では、群馬県(依田悟史さん、那須晶さん)が優勝し、昨年に続いて2連覇。準優勝は福島県(安田道隆さん、吉田加奈さん)、第3位は新潟県(伊藤善行さん、渡辺英雄さん)だった。
なお、「特別枠の部」では5名の外国人が参加。アメリカ人のメリンダ・ジョーさんが準優勝し、同じくアメリカ人のロブ・サターホワイトさんが3位に入賞するなど、世界に日本酒ファンが広がっていることを垣間見ることができる結果となった。