昨日発表された、ディズニーのジョージ・ルーカスが所有する「ルーカスフィルム」の買収と2015年公開予定のエピソード7を含めた『スターウォーズ』新三部作の制作。ディズニーの公式サイトでは声明文も公開され、その中でジョージは、今回の買収の経緯や、今後の『スターウォーズ』新三部作ではクリエイティブ・コンサルタントという形で作品に関わることも明らかにしている。
今回の買収により、ジョージはディズニーの個人株主として2番目に多い2.2%の株式を保有することになり、新たに製作されるエピソード7、8、9の新3部作においてはクリエイティブ・コンサルタントという形で作品に関わることになるという。ジョージが今回ルーカスフィルムをディズニーに売却した理由は、同社の日々の実務から引退する時期が来たこと、自身の死後も『スターウォーズ』シリーズが続いて欲しいという2点を挙げている。
「この35年間、『スター・ウォーズ』という映画が次の世代へと引き継がれていくことを目にすることができたのは、私にとって最も大きな喜びの1つだった。今こそ、その『スターウォーズ』を次世代の映画製作者たちに託す時だと思った。『スター・ウォーズ』は私の死後も永続する作品だと常に信じてきた。だからこそ、私の存命中に引き継いでおくべきだと考えた。
一方、ディズニーのロバート・アイガーCEOは、今回の契約に大変満足しており、今後ディズニーとしても同シリーズの精神を受け継いだ続編を製作していく意向を明かしている。「現時点でシリーズ最終作は2005年の『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』ですが、ファンの皆さんの間には抑圧された需要とも言うべき新作へ、かなりの欲求があるものと我々は考えています。今回の買収により、『スター・ウォーズ』という映画史上最も偉大なファミリー・エンターテインメント作品を含むコンテンツの世界的なポートフォリオと、弊社のユニークかつ唯一無二の創造性との融合が可能になるのです」
さらに、同シリーズのTV版となる『スター・ウォーズ:アンダーワールド』の製作も進展中だという。ただ、今回のディズニーによる買収契約には『インディ・ジョーンズ』シリーズの権利も含まれているものの、現時点でディズニー側は『インディ・ジョーンズ』シリーズの新作については言及していない。
そんなジョージは今年5月に引退宣言をしており、1999年から2005年にかけて発表した新『スター・ウォーズ』3部作と、70年代から80年代にかけて製作したオリジナル3部作に手を加えて近年発表したリマスター版や特別編などが批判を受けてきたことからジョージは以前「どうしてこれ以上作る必要がある? みんなから常に批判されて、ひどい人間だなんて言われているのにさ」と語っていた。
(C)BANG Media International