ベンチマークテスト

では、ベンチマークテストに移りたい。テストに用いたベンチマークソフトは、「CrystalDiskMark(3.0.2a)」、「ATTO Disk Benchmark(v2.46)」、「HD Tune(2.55)」の3種で、以降に一気に結果を掲載する。比較としては、以前実施したIntel SSD 520のテスト結果(リンクはこちら)も参照しつつ見ていただきたい。ほか、主なテスト環境は以下の表のとおりだ。

■テスト環境
CPU Intel Core i7-3770K
M/B Intel DZ7GA-70K(Intel Z77 Express)
RAM Kingston KHX14400D3K2 2GB×2枚
Storage Plextor PX-128M2P 128GB SSD
Power ANTEC TruePower Quattro 1000W 80 PLUS
OS Windows 7 Ultimate SP1 64bit

CrystalDiskMark

「CrystalDiskMark」の100MBの結果。ランダム含め全体的に高いスコアだが、公称スペックに対してライトが弱いか

「CrystalDiskMark」の1000MBの結果。100MBテストと似たような傾向で、最新世代のコンシューマSSDとして申し分ないものの、ライトにやや不満

「CrystalDiskMark」の100MBで、0Fillテストの結果。圧縮がかなり効果的なようで、リードが高速化したほか、ライトが大幅にスコアアップ

「CrystalDiskMark」の1000MBで、0Fillテストの結果。100MBと同傾向で、シーケンシャルは公称スペック以上の性能を発揮している。512KBは32KBのかなりの速度だ

ATTO Disk Benchmark

「ATTO Disk Benchmark」の256MBの結果。リードで530MB/s以上、ライトで550MB/s以上と、公称スペックを大きく上回るスコアをたたき出した

「ATTO Disk Benchmark」の1000MBの結果。256MB同様に公称スペックを大きく上回るスコアが出ている

HD Tune

「HD Tune」の結果。最大転送速度と最小転送速度の差がほとんど無く、非常に安定して高速転送できていることがわかる

トップクラスの性能で価格は抑え目、新定番に

さて、テスト結果からは、Intel SSD 335の転送速度性能の高さを明確に読み取ることができる。同じコントローラICを搭載し、製品の位置づけとしては上位グレードとなる「Intel SSD 520」(ベンチマーク参考記事はこちら)などと見比べても、その性能は見劣りしないどころか、拮抗するレベルの性能を備えていることがわかった。

一方で価格は、登場したてで、ご祝儀価格も含まれているだろう現時点での実勢価格で比べてみても、4,000円前後は安く販売されている。置き換え対象であるIntel SSD 330に比べると2,000円程度は高い値付けではあるが、520相当の性能がこれだけ安価に手に入るのであれば、選択肢としては非常に有力で、コンシューマSSDの新定番に成り得る新製品だと言えるだろう。

惜しいのは、ラインナップが240GBモデルのたったひとつしか存在しない点だ。使い勝手の良い120GBモデルや、大容量モデルなどのラインナップ拡充も早急に進めて欲しい所である。また、7mm厚には対応できない点も、モバイルノートなどでの利用を想定しているのであれば注意しておきたい。