ついに定格が4GHz台に突入
Windows 8に話題を持って行かれた感はあるが、今週は、AMDから新コア採用のCPU「FX-8350」も発売となっている。従来の「FX-8150」に代わり、FXシリーズの最上位モデルとなるもので、定格クロックは4.0GHzまで向上している(ターボ時の最高クロックは4.2GHzで同じ)。価格は18,000円前後。
■新旧世代FXシリーズの比較 | ||
CPU | FX-8350 | FX-8150 |
---|---|---|
コードネーム | Vishera | Zambezi |
コア数 | 8 | ← |
コアクロック | 4.0/4.2GHz | 3.6/4.2GHz |
L2キャッシュ | 8MB | ← |
L3キャッシュ | 8MB | ← |
TDP | 125W | ← |
ソケット | Socket AM3+ | ← |
製造プロセス | 32nm SOI | ← |
第2世代FXシリーズは、第1世代のBulldozerコアに代わり、新たにPiledriverコアを採用したもの。Piledriverコアは第2世代Aシリーズと同じになるが、FXシリーズはAPUではないのでGPUコアは非搭載だ。ソケットはSocket AM3+、TDPは125Wと変わらず、従来のFX対応マザーボードがそのまま利用できる(基本的にBIOSアップデートが必要)。
新CPUとしては同時に4モデルが発表されているが、発売が確認できたのは最上位のFX-8350のみ。なお、同CPUのパフォーマンスについては、大原雄介氏が特集で詳しく検証しているので、そちらも参照していただきたい。
・【特集】Visheraこと「AMD FX-8350」を試す - 前編/パフォーマンス徹底検証編
http://news.mynavi.jp/special/2012/vishera01/
8コアながら2万円以下という"安さ"は魅力だが、性能は相変わらずIntelのハイエンドとは勝負にならず、競合する価格帯のCPUと比べてもTDPが高いことから、シェアの奪還は厳しいところ。やはり「APUの方が売れている」と話すショップが多いが、新世代FXの登場ということで、購入するAMDファンもそれなりにはいたようだ。
ドスパラパーツ館では、購入者に対して、オリジナルのマグカップを先着順でプレゼント。また対象マザーボードとの同時購入で最大4,000円引きになるキャンペーンも実施中だ。
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