米Googleは29日(現地時間)、同社が開発するOS、Androidの最新版「Android 4.2」を発表した。上下左右の広範囲にわたってパノラマ撮影が可能な「Photo Sphere」やソフトウェアキーボード上で指を滑らせて文字入力を行う「Gesture Typing」といった機能を搭載する。
「Android 4.2」は、同日に発表されたNexusブランドのスマートフォン「Nexus 4」と10インチタブレット「Nexus 10」へ搭載されるOSで、コードネームは4.1と同様の"Jelly Bean"。リリースでは「A new flavor of Jelly Bean」と表されている。
「Android 4.2」では、Androidの標準カメラアプリに「Photo Sphere」機能を搭載。周囲のを撮影した画像を結合して、上下左右に渡って360度のパノラマ写真として見ることができる。撮影した画像に閲覧用にXMLメタデータが埋め込まれ、GoogleマップやGoogle+で共有できる。
文字入力機能として「Gesture Typing」機能を用意。ソフトウェアキーボード上で、スペルに合わせて指を滑らせて文字を入力する。音声でのテキスト入力も改良されており、オフラインの状態でも音声入力が可能となっている。
1つのタブレットを複数のユーザーで利用できる。それぞれのユーザーのアカウントで、ホーム画面やウィジェットやアプリが設定できる。Androidはマルチタスクに対応して構築されているため、ユーザーを切り替える際にログインとログアウトをする必要がないという。
Wi-Fiを通じて動画をワイヤレスで伝送できるMiracastをサポートしており、Miracast対応のディスプレイ、またはアダプタを接続することで、動画やYouTube、ゲームプレイなどを画面に表示することができる。
このほかの新機能として、位置情報に基づいた情報サービス「Google Now」が強化され、近くで上映する映画情報などのデータ追加や、アイドル時やドックを装着した際にニュースや写真、Googleカレントを表示する「Daydream」といった機能を搭載する。
(記事提供: AndroWire編集部)