総務省は29日、2012年8月分の「サービス産業動向調査(速報)」を発表した。それによると、8月のサービス産業の月間売上高は22.9兆円で、前年同月の23.0兆円と比べて0.8%減少したことが分かった。
産業別に見た場合、「生活関連サービス業(旅行業、冠婚葬祭業など)、娯楽業」は前年同月比5.9%減の3.0兆円、「サービス業(他に分類されないもの)」は同5.1%減の2.2兆円、「運輸業、郵便業」は同4.9%減の3.7兆円、「教育、学習支援業」は同4.3%減の0.3兆円と4産業で減少。それに対して、「医療、福祉」は同4.9%増の3.8兆円、「学術研究、専門・技術サービス業」は同4.1%増の2.3兆円、「情報通信業」は同1.1%増の3.1兆円、「宿泊業、飲食サービス業」は同0.6%増の2.0兆円、「不動産業、物品賃貸業」は同0.4%増の2.5兆円と5産業で増加した。
従業者数は2,521万人となり、前年同月の2,554万人と比べて1.3%減少したことが判明。産業別に見ると、「生活関連サービス業、娯楽業」は前年同月比5.5%減の301万人、「宿泊業、飲食サービス業」は同2.7%減の467万人、「生活関連サービス業、娯楽業」は同2.4%減の260万人、「学術研究、専門・技術サービス業」は同1.5%減の180万人、「教育、学習支援業」は同1.5%減の93万人、「サービス業(他に分類されないもの)」は同0.4%減の276万人と6産業で減少した。
一方、「医療、福祉」は前年同月比1.2%増の655万人、「不動産業、物品賃貸業」は同1.1%増の130万人と2産業で増加したほか、「情報通信業」は同水準の159万人となった。
1事業所当たりの月間売上高は817万円で、前年同月より1.4%減少した。産業別では、「生活関連サービス業、娯楽業」が同6.0%減の577万円となるなど5産業で減少。反対に、「医療、福祉」は同4.4%増の1,071万円となるなど3産業で増加した。
1従事者当たりの月間売上高は91万円で、前年同月と比べて1.1%増加した。産業別に見ると、「学術研究、専門・技術サービス業」が同5.0%増の126万円となるなど5産業で増加。一方、「サービス業(他に分類されないもの)」は同4.7%減の81万円となるなど4産業で減少した。