NECから、15.6型ワイド液晶ノートの新製品「Lavie L」シリーズが発表された。Windows 8とタッチパネルを採用したほか、次世代高速インタフェースのThunderboltポートを搭載しているのが特長。また、従来通り第3世代Core i7プロセッサと明るいLED液晶ディスプレイ、高音質なYAMAHAサウンドシステムなども装備している。
今回は同シリーズのラインナップのうち、テレビ機能を搭載したフラグシップモデルをお借りできたので、その特長と使用感を紹介していこう。
■主な仕様 [製品名] LaVie L LL770/JS [CPU] Core i7-3630QM(2.40GHz) [チップセット] Mobile Intel HM77 Express [メモリ] 8GB [ストレージ] 約1TB SATA HDD [光学ドライブ] BDXL対応ドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能付き) [グラフィックス] Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵) [ディスプレイ] 15.6型ワイド(1,920×1,080ドット) [テレビ機能] 地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル放送対応・「ひかりTV」サービス対応(ワイヤレスTVデジタル) [OS] Windows 8 [店頭予想価格] 210,000円前後
Windows 8とタッチパネルを採用
マイクロソフトから新世代OS、Windows 8が登場した。それにともないPCメーカー各社は同OSを採用した新製品を相次いで発表し、ここしばらく停滞気味だったパソコン市場が久々に盛り上がりを見せている。
そんな中、国内PCメーカーの雄であるNECは、キーボードが360度回転するコンバーチブル型タブレットPC「LaVie Y」や、超軽量UltrabookのWindows 8版「LaVie Z」など、数々の個性的な新製品を投入。そのノートPCラインアップの頂点に君臨するフラグシップモデルが「LaVie L LL770/JS」である。
製品外観は好評だった前モデルのコンセプトとデザインを受け継いでおり、見た目に大きな変化はない。傷がつきにくいコーティング技術である"スクラッチリペア"を施した天面や、キートップの印字が汚れにくいクリスタライズキーなども引き続き採用されている。
カラーバリエーションもクリスタルブラックの1色のみで変更はない。しかし、その中身は各部の機能強化によって大きく変わっている。
それが最も顕著に表れているのが液晶ディスプレイだ。15.6型というサイズや、液晶部と周囲のベゼル部に段差のないフルフラットパネル、1,920×1,080ドットというフルHD解像度などは従来のままだが、新モデルはそれに加えてタッチパネル機能を新たに搭載した。
これにより、パソコンとタブレットの使い勝手を融合したというWindows 8の新UIを、より直感的に操作することが可能になっている。タッチ操作のレスポンスも悪くなく、フリックやピンチイン、ピンチアウト、スワイプなどの操作をスムーズに行うことができた。
付属マウスもWindows 8に最適化されたものに変更されている。スクロールホイール部が左右に倒れるようになっており、左に倒すと「検索」や「共有」、「スタート」などの画面にアクセスできるチャームバーが表示され、右に倒すとアプリ一覧が表示される。
通常のマウスでこれらを表示するにはマウスポインタをわざわざ画面隅まで持っていく必要があるが、このマウスならその手間を省ける。
Windows 8はWindows 7以前に比べ、マウスの移動量やクリック数が多くなりがちで、それが全体の使い勝手を下げているところがあるが、本機はマウスでもWindows 8が比較的使いやすい。PCの画面をタッチで操作するのにどうしても馴染めない、というマウス派のユーザーにはうれしいポイントだ。
次のページ:基本性能も順当に進化。Thunderboltの活躍に期待 |