こちらが問題となっているクリスチャン・ディオールの広告

女優のナタリー・ポートマンがイメージキャラクターを務めるクリスチャン・ディオールのマスカラの最新広告が、英国広告基準局(ASA)の勧告によりイギリスで掲載禁止となった。

同ブランドのライバルでもあるロレアルUKによれば、ナタリーが出演した同広告は、写真の加工により「マスカラの効果が誇張されすぎている」ということらしい。これに対してクリスチャン・ディオール側は、広告写真に「ポストプロダクション段階での加工テクニック」が駆使されたことを認めたものの、広告が消費者に誤解を招いているという主張に対しては真っ向から否定。同ブランドのスポークスパーソンは次のように話している。

「弊社と致しましては、ポストプロダクション段階での加工テクニックによって、お客様が商品を使ったことで得られる実際の効果を水増しているとは考えておりません」

さらに同ブランドによれば、今回のナタリーの広告は本来、口紅用に使うつもりだったものの、後にマスカラ用のキャンペーンに変更したという。ただ、ASAは現時点で消費者側からマスカラの効果を誇張しすぎているとの苦情を受けたわけではないとし、ナタリーの出演広告は「スタイリッシュで整ったまつげのために、ナタリーのまつげのカーブと長さを増加させ、痛んだまつげを補う」ためにデジタル加工されたものだと付け加えている。

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