既報の通り、Appleが10月23日に開催したイベントのキーノートで、第4世代となるiPad、およびiPad miniが発表された。すでにこの日は、iMacやMacBook Pro、Mac miniといった多数の新製品が発表されていたが、やはり主役はiPad miniであった。キーノートの模様を振り返りながら、あらためて第4世代iPadとiPad miniについて確認していこう。
iPadがいかに世界に影響を与えたか
ティム・クックCEOによると、iPadの売上台数は現在1億台に達しており、タブレットにおけるトラフィック・シェアは91%にも上る。また、米国の2,500クラスでiBookをテキストブックとして使用されるなど、教育現場においてもiPadは存在感を放っているという。
サプライズ発表となった第4世代iPad
ここでフィル・シラーにバトンタッチ。第4世代となるiPadが発表となった。前モデルから引き継いだ、あるいは超えたポイントは次の通りだ。
1つ目は「A6Xチップ」。CPU、グラフィック共に従来のA5Xチップの2倍の速度を誇る新チップである。また、速度が上がってもバッテリーの耐久時間が減ることはなく、これまでと同じ、10時間のバッテリーライフを実現している。
さらにFaceTime HDを搭載し、Wi-Fi+Cellularモデルでは通信規格がLTEにも対応する。日本での通信キャリアはKDDIとSoftBank。KDDIがiPad関連製品を扱うのは初めてのことだ。
2倍の速度を誇る高速Wi-Fiにも対応している。また、コネクタにはiPhone5と同時に発表された新しいLightningコネクタを搭載する。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色を用意し、価格は16GBのWi-Fiモデルが499ドル(42,800円)、32GBが599ドル(50,800円)、64GBが699ドル(58,800円)となる。Wi-Fi+Cellularモデルは16GBが629ドル(53,800円)、32GBが729ドル(61,800円)、64GBが829ドル(69,800円)となる。
新チップにより高速化されたものの、第4世代iPadは大幅なモデルチェンジではなく、基本性能を向上させたマイナーチェンジにとどまったといえる。