大井川鐵道は27日より、かつて京阪電気鉄道で「テレビカー」の愛称で親しまれた3000系電車による臨時急行電車を大井川本線にて運行開始する。
3000系電車は1971(昭和46)年に新造された京阪本線の特急用車両で、日本の電車で初めてカラーテレビを搭載したことから「テレビカー」の愛称を持つ。長く京阪電車の顔として活躍してきたが、京阪電気鉄道に1編成のみ残っていた車両は来年春をもって営業運転を終了するとのこと。大井川鐵道へは1編成2両が転入。京阪電車とは軌間が異なるため、台車は元営団地下鉄5000系から転用している。
この3000系による臨時急行電車は秋の行楽シーズンに合わせて運転されるもので、千頭方先頭車両には京阪時代の「鳩マーク」を再現したヘッドマークも掲出される。運転日は10月27日から12月2日までの土日祝日(計13日間)。下り列車は新金谷駅11時32分発、千頭駅12時32分着で、途中停車駅は家山駅、川根温泉笹間渡駅。上り列車は千頭駅16時4分発、金谷駅17時11分着で、途中停車駅は川根温泉笹間渡駅、家山駅、新金谷駅。
下り・上りとも乗車の際、運賃のほかに電車急行料金(大人150円、小学生80円)が必要となる。なお、都合により3000系電車で運転しない場合もあるとのこと。