ヤフー(以下Yahoo! JAPAN)とソフトバンクテレコムは23日、店舗集客に貢献してクライアント企業の販売促進活動を支援する新たなO2O(※1)(オンライン・トゥー・オフライン)ビジネスで協業し、ネットと実店舗を結びつけ、消費者の来店促進と購買を拡大する従来にない新しいサービス「ウルトラ集客」(※2)を開始した。

「ウルトラ集客」は、ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」上での訴求力を生かした情報露出と、ソフトバンクテレコムが構築・運用するクーポン発券機およびクラウド上に蓄積したデータを活用したO2Oサービス。「Yahoo! JAPAN」のトップページを含むサービスページ上で、飲料・食品・日用品メーカーなどのクライアント企業の商品情報について大量の告知を行い、商品への認知と関心を高めるとともに、店頭にある商品と交換ができるといった、クーポン情報などの特典を訴求し、実店舗への誘導を促進する。

「Yahoo! JAPAN」上での告知からPCやスマートフォンなどで特典のバーコードを受け取った消費者は、店舗に設置されたバーコードの読み取り・発券機「CouponGATE(クーポンゲート)」(※3)からクーポンなどの特典の引き換え券を受け取り、レジで商品と交換できる。

ソフトバンクテレコムは「CouponGATE」を全国の大手総合スーパーをはじめ、主要なスーパーマーケットやドラッグストアなど5000を超える店舗に順次設置し、「CouponGATE」で収集したデータをソフトバンクモバイルの携帯電話網などを通じてクラウド上に蓄積する。蓄積された顧客属性やクーポン発券、受取履歴などの消費者の行動データと、アンケートデータについてさまざまな角度から分析し、クライアント企業に有用なマーケティングデータとしてフィードバックされる。

「ウルトラ集客」の活用例

  • 新商品のサンプリング

クライアント企業の新商品発表に合わせた大規模なサンプリングが、全国の大手総合スーパーをはじめ、主要なスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニ店舗などで迅速に実施できる。「ウルトラ集客」のサンプリングで得られた消費者の行動分析データで購買活動を把握することで、効果的な販促活動が実現できる。

  • 自社店舗への集客

ファストフード店などの来店促進を目的とした特典クーポンの配布が効率化できる。新聞の折り込みや街頭でのチラシ配布のような従来の配布方法では、配布ロスや、クーポンの重複利用が防止できないという悩みがあったが、「ウルトラ集客」を活用したクーポン配布により、能動的にクーポンを利用したい顧客に対して重複することなく効率的なクーポン配布が可能となり、来店誘引の集客プロモーションとして活用できる。

  • 店頭での販促活動

「CouponGATE」を設置している総合スーパーなどの店頭での販促活動として活用できる。チラシやその他の各種販促メニュー、あるいはテレビCMや各種キャンペーンと「ウルトラ集客」の対象商品を連動させることで相乗効果を発揮し、同該期間における対象商品の購買を最大化できる。

今後もYahoo! JAPANとソフトバンクテレコムは、O2Oサービスを拡充していくとしている。

(※1)Online to Offline(オンライン・トゥー・オフライン)の略。オンラインとオフライン(実店舗)の購買活動が連携し合う、またはオンラインの活動を実店舗などでの購買を促進する効果に結び付ける新たなビジネスモデル。
(※2)「ウルトラ集客」のサービス主体者はソフトバンクテレコムとなる。Yahoo! JAPANは共同事業者として、Yahoo! JAPANのPCおよびスマートフォンのサイト上でのキャンペーン告知をはじめとするプロモーションの運用管理を行う。
(※3)「CouponGATE」は独自の"データ消し込み"機能によって、クーポンの複数・不正利用を防止する。このためクライアント企業は無駄な出費を抑え、消費者への還元率を高くするなど、メリハリのきいた効果的な販促活動が可能となる。また、3G通信機能を内蔵しているため、電源さえあればサービスカウンターなど、どこにでも設置することが可能。