10月26日のWindows 8一般発売を前に、米Microsoft会長のBill Gates氏がビデオインタビューに登場し、新製品にかける意気込みについて語っている。Microsoftを代表して公の場に出るのは久々となる同氏だが、同社製品への愛着と技術革新に対する情熱は変わらないようだ。

今回5分ほどのショートビデオは米Microsoft社内で録画されたもので、インタビュー形式でWindows 8に対する感想や意気込みをBill Gates氏が語った形となる。Gates氏は、同社CEOのSteve Ballmer氏の発言を引用し、Windows 8がMicrosoftや業界にとって大きなチャレンジであることを認めている。それは、従来までのWindowsのユーザーや利用体験をそのまま引き継ぎつつ、タッチ操作やタブレットといった新しい技術やインターフェイスを取り込み、しかも1つのOSとして実装しようとしているからだ。だが、今日盛り上がりつつあるタブレット市場がキーボードのような入力装置を排し、コンテンツ消費に特化する傾向があるなか、タッチ操作に加えて音声認識やカメラ利用、そして従来のWindowsのユーザー体験と、従来のPCを含めたあらゆる入力体験を包含し、これらを1つの単体デバイスで実現したところに、Windows 8と同OSを搭載した製品の強みがあるというのだ。

またWindows Phone 8の位置付けについては、Windowsとデータだけでなく、ユーザーインターフェイスや開発ツールまで、あらゆるリソースを共有し、ユーザーがこれらを相互に行き来できるものだと説明する。特にクラウドサービスについては、Windows 8、Windows Phone 8、そして新しいバージョンのOfficeと、ストレージ上のデータやパーソナライゼーション情報まで、クラウドを介した連携が可能だとしている。App Storeの可能性についても言及しており、たびたび開発者やISVを含むパートナーの存在についてコメントしていたのが印象的だった。

またMicrosoftにとって大きなターニングポイントとなるハードウェアビジネス参入の"のろし"となるSurfaceについて、「信じられないほど素晴らしい製品」だとコメントしている。その目的は「幾分か良いタブレット」を市場に提供することにあり、タッチ操作にキーボード、そしてクラシックなソフトウェアも利用できる環境を提供する、Windowsファミリを象徴するデバイスだということだ。同氏は最近になってSurface RTを入手し、ミーティングなど、ことあるごとに利用していたという。いちばん注目したポイントは、Windowsの基本機能を網羅しつつ、キーボード着脱の必要もないシンプルさにあるようだ。このSurface RTについては「Beauty of the Device」(デバイスでも特に優れたもの)と表現し、賞賛を惜しんでいない。

下記に、YouTubeに公開されている動画を紹介しておくので、ぜひご覧いただきたい。

また日本で公開されているWindows 8のCM映像の60秒バージョンの動画も合わせて掲載するので、興味ある方は合わせて参照いただきたい。