デルは23日、ビジネス向けノートPC「Latitude」シリーズの新製品として、Windows 8搭載の10インチタブレット「Latitude 10」を発表し、即日受注を開始した。参考価格は89,980円より。CPUは開発コード名"Clover Trail"で知られるIntel Atom Z2760を搭載している。米国では、9月28日に同CPUが発表された際にこの「Latitude 10」も公開されており、このほど正式発表となったことになる。

Latitude 10

同製品は、Microsoft System Center Configuration Managerなどのリモートシステム管理ソリューションやDell KACEアプライアンスによる統合管理が可能な、安全で高度に管理されたIT環境にシームレスに導入できる製品。タブレットながらバッテリの交換に対応、TPM1.2(オプション)でWindows 8 ProのBitLockerを組み合わせてドライブ暗号化が可能、翌営業日のオンサイトサービスの提供やオプションのグローバルサポートといった、ビジネス用途に最適化された製品となっている。

また、CPUには9月に発表されたばかりの最新タブレット向けプロセッサ、"Clover Trail"ことAtom Z2760を搭載、ギガビットLANを搭載した「プロダクティビティドック」と呼ばれるドッキングステーションなどにより、十分な生産性を確保。マグネシウム合金のフレームとCorning Gorilla Glassにより、堅牢性も確保している。

裏面。タブレットには珍しく、バッテリの交換が可能なのが特徴

オプションとして「プロダクティビティステーション」と呼ばれるドッキングステーションを用意

主な仕様は、CPUをIntel Core i7-3517UがIntel Atom Z2760(1.8GHz)、グラフィックスがIntel Graphics Media Accellarator 533MHz(CPU内蔵)、メモリが800MHz DDR2 SDRAM 2GB、ストレージがSSD 64GB(最大128GB)、ディスプレイが10.1インチ静電容量式マルチタッチディスプレイ(IPS、1,366×768ドット)、OSがWindows 8 Pro 32bit版となる。

インタフェースは、ワイヤレスLAN、Bluetooth、USB 2.0×1、ミニHDMI、SDメモリーカードリーダー、ヘッドホン出力/マイク入力兼用×1、マイクロUSB充電ポート、2メガピクセルのフロントカメラ、8メガピクセルのリアカメラなど。バッテリは30WHrのリチウムイオンバッテリが標準添付で、容量60WHrのバッテリも選択可能。サイズ・重量は、W176.6×D274×H10.5mm、725g。