オンキヨーデジタルソリューションズは10月22日、都内で報道関係者向けに新製品発表会を開催。Windows 8搭載のタブレットPCや、韓国のモニュエルとの協業によるタワーPC、ロボット掃除機「CLEMON(クレモン)」シリーズなどを発表した。
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2015年度のスレートPC市場規模は1,000万台
発表会ではオンキヨーデジタルソリューションズの菅正雄 代表取締役社長が登壇。「昨今、タブレット端末が市場を賑わせているが、オンキヨーは2010年に"スレートPC"という呼び名で他社に先駆けてWindows 7搭載のタブレット端末をリリースした」と自社のポジションを説明。
菅社長は、「各種調査データでは、もう少し厳しめの予測もされているが」と前置きしたうえで、「当社としては2012年度には250万台、2015年度には1,000万台と予測している」と市場の潜在性を強調した。
今回投入する11.6型の「TW3A」シリーズおよび21.5型の「TW21A」シリーズともにWindows 8搭載機。これに関して、「Windows 8はサイズをシームレスに選べる」と、菅社長は説明。壁掛けや複数名での同時利用を想定した21.5型モデル、モバイル利用を想定した11.6型モデルというサイズの大きく異なる2モデルをラインナップすることで、異なるニーズに対応できる点をアピールした。
また、「タブレット端末ならWindows RTを採用してはどうかという考えもあったが、Windows 8を選ぶ方が、ユーザーに従来のソフトウェア資産を有効活用してもらえるという点でメリットがある」と、タブレット端末のOSにあえてWindows 8を選択した意義を説明した。
節電時代に待機電力ゼロを実現する「SONAMU PC」
発表会では、モニュエル製のデスクトップPC「SONAMU(ソナム) PC」と、ロボット掃除機「クレモン」も発表された。
SONAMU PCは、ワンタッチでスリープ状態に移行できる「GREENボタン」や、待機電力をゼロにする「ZEROスイッチ」を搭載する省電力モデル。さらに、プリンターなどの周辺機器接続を想定した電源コンセントが背面に備えられている。ここに接続した機器も、ZEROスイッチでPCの電源をオフにした際には、一緒に待機電力ゼロ状態になる。
菅社長は、「原発稼働が減って節電が求められる時代に、このPCであれば、周辺機器も含めて効果的な節電を可能にする」とコメントした。
また、クレモンに関しては、「2011年現在、掃除機全体の市場でロボット掃除機はまだ4%しかシェアがないが、認知は広まっている」と強調。「米国発のもの(アイロボット「ルンバ」)が先行している」と述べたうえで、「モニュエルとの協業により、アジアならではのものを出していきたい」と、地域ニーズを踏まえた製品づくりをしていく姿勢を示している。