2013年に30周年を迎えるカシオ計算機の耐衝撃ウオッチ、G-SHOCK。果たしてニューヨークでは現在、どんな場所で売られ、どういった人たちが買っているのだろう? マンハッタンでG-SHOCKを扱っているショップを巡ってみた。
歴史を誇る百貨店、メイシーズ
34丁目、ブロードウェイから7番街にかけての丸々1ブロックを占めているのが、百貨店のメイシーズだ。世界最大を自認してきたこの巨大な旗艦店を始め、全米に約850もの店舗を展開する、アメリカを代表するデパートである。およそ170年もの歴史を持ち、毎年7月4日の独立記念日に催す花火イベントや、11月の感謝祭パレードはNYのいわば歳時記だ。
そんなNYの顔、メイシーズに34丁目の中央入り口から足を踏み入れると、なんとすぐ右手にG-SHOCKの売場が! 見れば、ヨーロッパや南米からの旅行者がゆったりと品定めをしていたり、地元の若いカップルがお目当てのG-SHOCKを目指してやってきていたりする。
NYのランドマークとして、人々が世界中から訪れるこのメイシーズ旗艦店。この売場は「世界でもっともG-SHOCKが売れる場所」という話も。特に人気なのは、原色やホワイトの商品。また、文字盤が丸いモデルや、そして何より、大ぶりなものが売れていくのだとか。
ブルーミングデールズでも
53丁目と三番街にそびえるブルーミングデールズも、150年の歴史ある高級百貨店だ。ここのG-SHOCK売場で特にフィーチャーされていたのが、ブラック系やホワイト系のモデル。ちなみに隣の売場は人気女性ブランドのケイト・スペード。単なるウオッチを越えた、独自のライフスタイルを提唱するブランドとして認識されているのをかいま見ることができ、興味深い。
老舗の高級時計店、トルノー
57丁目を五番街から東へ曲がると、ズラリ並ぶ世界時計が目に入る。この高級時計店トルノーも老舗中の老舗。創業1900年、全米に37店舗を構えるアメリカ最大の時計販売店だ。
古くから、NY人の間では「腕時計の最新トレンドが知りたければ、トルノーへ行け」と言い習わされているこの旗艦店。店舗全体を巨大な時計の内部に見立ててあり、地下へ降りるとG-SHOCKのコンセプトショップが現れる。
トルノーの社長、Jim Seuss氏は、「当店で人気のG-SHOCKは、なんといってもパイロット仕様のシリーズです(編注:スカイコックピットシリーズ)。ソーラー電波時計や、GAのアナデジはベストセラーですね。また、スマート・アクセスやBluetoothの導入は、時計テクノロジーにおいて他の追従を許さない進歩です。"アブソルート・タフネス"の精神に、アナログウオッチとしてのデザインや技術が融合し、G-SHOCKは今後さらに飛躍し続けることでしょう」と語る。
このコンセプトショップがオープンしたのは2009年。今年の11月にはラスベガスの店舗でも同様のショップを開く予定とのこと。
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