プライスウォーターハウスクーパースは米・Partnership for New York City と共同で、第5回目となる年次レポート「世界の都市力比較 2012」を発表した。
同レポートは、世界の産業・金融・文化の中心となる主要27都市の「都市力」を調査。2011年および2012年に収集したデータをもとに、10の領域・60の変数を用いて分析している。
全27都市の総合評価では、ニューヨークが1位となった。2位はロンドン、3位がトロント、4位がパリ。ロンドンとパリは、昨年よりランクアップした。ランクアップの理由として、今年より新しく用いた領域「都市の国際性」でそれぞれ1位、2位と高い評価を得ていることが挙げられる。
東京の総合評価は、昨年から4ランク上昇して27都市中10位となった。アジアの都市の中では、1位のシンガポール、2位の香港に続いて、東京は3位。「交通・インフラ」(4位)および「テクノロジーの水準」(6位タイ)の領域が高い評価を得ており、それが3位にランクインした理由のようだ。
また、「都市の国際性」、「ビジネスのしやすさ」、「知的資本・イノベーション」、「経済的影響力」という領域でも、東京はトップ10入りを果たしている。
一方、「産業・生活のコスト」の領域は、最下位の27位。ビジネスおよび生活におけるコストが改善されていないことがうかがえる。また、「持続可能性と自然環境」の領域も下位。「自然災害のリスク」は、昨年に引き続き今年も最下位となっている。