ボルボ・カーズ・ジャパンは、エアバッグを搭載したボルボ車が初めて出荷されてから25年が経過したとして、同社の安全に対する取り組みについて発表した。この25年の間に、同社はシート内臓のサイドエアバッグやインフレータブル・カーテンを実用化するなど、つねに安全技術をリードしている。

世界初の歩行者保護用エアバッグ

ボルボは1959年に3点式シートベルトを発明するなど、安全装備についてはつねに業界をリードしている。エアバッグを採用したのも非常に早い時期で、1987年に市販車に搭載した。以降、そのしくみを発展させ、シートのバックレストに内蔵され、側面からの衝撃に対して乗員の胸部を保護するサイドエアバッグを導入。側面からの衝撃にも乗員を守るインフレータブル・カーテンの実用化にも成功している。

最新のエアバッグとしては、今年発表された世界初の歩行者保護用エアバッグがある。これはエアバッグの歴史上初めて、歩行者を守るためのエアバッグで、ボンネットの中から展開する。このエアバッグを最初に搭載する新型「V40」は、日本では来年春の発売予定だ。

ボルボ社でインテリア・セーフティ担当シニアマネージャーを務めるレナート・ヨハンソン氏は、「エアバッグのテクノロジーを進化させていくことは、世界一安全なクルマを作るという目標を掲げたボルボ社にとって、最重要課題のひとつであり続けています」と語っている。ボルボでは、「2020年までに新しいボルボ車が関わる死亡者や重傷者をなくす」という目標を掲げている。