リンカーン大統領暗殺の共犯として、アメリカで初めて死刑になった実在の女性、メアリー・サラット。その彼女に纏わる秘密を実話に基づき映画化した作品『声をかくす人』が10月27日に公開される。
同作は、映画『明日に向って撃て!』(1969)や『スティング』(1973)などで、ハリウッドスターとしてのキャリアを誇り、初監督作品『普通の人々』で1980年度アカデミー賞監督賞を獲得したロバート・レッドフォードの最新作。
1865年、南北戦争終結直後、暗殺されたリンカーン大統領。すぐに逮捕された8人の犯人グループの中には南部出身の女性メアリー・サラットがいた。夫亡き後、下宿屋を営む彼女は、犯人たちにアジトを提供したとされるが、裁判の席では、「私は無実です」と静かな口調で主張し、それ以外の事は何も語ろうとしない。彼女の弁護を渋々引き受けた元北軍の英雄フレデリック(ジェームズ・マカヴォイ)は、次第に彼女は無実で、ある秘密を守るために自らの命さえ差し出すつもりではないかと思い始める。そこから、有罪と決めつけ報復を求める国家と、フレデリックの激しい闘いが始まる。果たして、彼女が最後まで守り通した、歴史的大事件の真相とは。
映画『声をかくす人』は、10月27日より、銀座テアトルシネマほか全国ロードショー。