ティアックは10月18日、「Reference 501」シリーズのピュアオーディオ機器、D/Aコンバーター「UD-501」、プリメインアンプ「AI-501DA」、CDプレーヤー「PD-501HR」を発表した。いずれも発売は11月上旬。希望小売価格は、UD-501が115,500円、AI-501DAが102,900円、PD-501HRが90,300円となっている。

UD-501

D/Aコンバーター「UD-501」。ブラックモデルの「UD-501-B」とシルバーモデルの「UD-501-S」がラインナップされる

UD-501は、左右チャンネルの干渉を排除するデュアルモノラル方式のD/Aコンバーター。DACはバー・ブラウン製の「PCM1795」で、オペアンプは新日本無線製の「MUSES8920」。それぞれを左右チャンネルに1基ずつ使用している。また、電源も左右独立構成で、2基のトロイダルコアトランスを搭載している。

「UD-501」背面の入出力インタフェース

入力インタフェースは、同軸デジタル音声×2系統と、光デジタル音声×2系統、USBポート(Type B)×1基を装備。

同軸デジタル端子からは、サンプリング周波数32/44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz、量子化ビット数16/24bit、光デジタル端子からは、サンプリング周波数32/44.1/48/88.2/96kHz、量子化ビット数16/24bitのPCM信号の再生が可能だ。USBポートからは、サンプリング周波数44.1/48/88.2/96/176.4/192/352.8/384kHz、量子化ビット数16/24/32bitのPCMデータの再生が可能なうえ、ASIO2.1もしくはDoP方式での2.8/5.6MHz DSD信号のダイレクト再生が可能だ。

PCM再生時に入力した信号のサンプリング周波数が192kHzに満たない場合、192kHzまでのアップコンバージョンにも対応している。

出力インタフェースは、バランス(XLR)とアンバランス(RCA)をそれぞれ1系統装備する。本体サイズはW290×D244×H81.2mmで、重量は4kg。消費電力は13Wだ。

AI-501DA

192kHz/24bit入力に対応するプリメインアンプ「AI-501DA」。ブラックモデルの「AI-501DA-B」とシルバーモデルの「AI-501DA-S」がラインナップされる

AI-501DAは、ABLETEC製の「ALC0180」デジタルパワーアンプユニットを採用したプリメインアンプ。適合スピーカーインピーダンスは4~8Ωで、定格出力は50W×2(4Ω、20Hz~20KHz、JEITA)、25W×2(8Ω、20Hz~20KHz、JEITA)だ。周波数特性は10Hz~60kHz(-3dB)、全高調波歪率は0.05%(1kHz、4Ω、45W)となっている。

「AI-501DA」の背面入出力インタフェース

入力インタフェースは、同軸デジタル音声×1系統、光デジタル音声×2系統、アナログ(RCA)×1系統、USBポート(Type B)×1基を装備。

バー・ブラウン製のDAC「PCM5102」を採用しており、同軸デジタル端子からは、サンプリング周波数32/44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz、量子化ビット数16/24bit、光デジタル端子からは、サンプリング周波数32/44.1/48/88.2/96kHz、量子化ビット数16/24bit、USBポートからは、サンプリング周波数32/44.1/48/88.2/96/176.4/192、量子化ビット数24/32bitのPCM信号の再生が可能だ。

出力インタフェースは、アナログ音声(RCA)×2系統に、ヘッドホン出力(6.3mm)×1系統、スピーカー出力×1系統を装備する。プリメインアンプでは、ヘッドホン出力に専用のヘッドホンアンプを搭載することは少ないが、AI-501DAでは、2基のオペアンプを使用したヘッドホンアンプを搭載している。スピーカー端子は、バナナプラグ、AWG8(導線の直径3.264mm)に対応したスクリュー式。

電源部には、大容量トロイダルトランスを搭載するとともに、整流回路にはショットキーバリアダイオードを採用する。本体サイズはW290×D264×H81.2mmで、重量は4kg。消費電力は55Wとなっている。

PD-501HR

ハイレゾ音源に対応したCDプレーヤー「PD-501HR」。ブラックモデルのPD-501HR-B」とシルバーモデルの「PD-501HR-S」がラインナップされる

PD-501HRは、PCレスでハイレゾ音源の再生を可能にするCDプレーヤー。再生可能なメディアは、CD-DA、CD-ROM/R/RW(ISO9660 LEVEL 1/2/JOLIETフォーマット)、DVD-ROM、DVD±R/RW(UDF、DVD-ROM互換フォーマット)。

シーラス・ロジック製のDSD対応DAC「CS4398」を搭載しており、フォーマットは、CD-DAの44.1kHz/16bitのほかに、サンプリング周波数44.1/88.2/176.4/48/96/192kHz、量子化ビット数16/24ビットのPCMファイル、2.8/5.6MHzのDSDファイルに対応する。DSDファイルの場合、PCM化せずダイレクトにDACへ送ってアナログ化するピュアモードも利用できる。

CDメカは、センターマウントされたスロットイン式で、独自の制振構造「VACS」(Vibration Acoustic Control Structure)も採用。アナログオーディオ回路には、日本無線製のオペアンプ「NJM5532」が採用されている。

CD-DA再生時の周波数特性は、20Hz~20kHz(JEITA)で、S/N比は116dB(JEITA)。歪み率は0.0013%(JEITA)で、ダイナミックレンジは103dB(JEITA)となっている。PCMファイル再生時の周波数特性は、20Hz~80kHz(JEITA)で、S/N比は116dB(JEITA、可聴帯域)。歪み率は0.0004%(JEITA、可聴帯域)で、ダイナミックレンジは118dB(JEITA、可聴帯域)。DSDファイル再生時の周波数特性は、20Hz~80kHz(JEITA)で、S/N比は116dB(JEITA、可聴帯域)。歪み率は0.0005%(JEITA、可聴帯域)で、ダイナミックレンジは112dB(JEITA、可聴帯域)だ。

出力端子は、同軸と光のデジタル音声をそれぞれ1系統に、アナログ音声(RCA)を1系統装備する。なお、DSD再生時と、CD/PCMのPUREモード再生時にはデジタル音声は出力されない。本体サイズはW290×D244×H81.2mmで、重量は4.2kg。消費電力は11Wだ。