東芝は19日、「dynabook」の2012年秋冬モデルとして、独自の変形機構でタブレット形状になる、コンバーチブル型Ultrabook「dynabook R822/T8」を発表した。価格はオープンで、店頭予想価格は150,000円前後。発売は10月26日。

dynabook R822/T8

「dynabook R822/T8」は、静電式タッチパネル対応の12.5型液晶を搭載したUltrabook。OSはWindows 8 64bit。同社では、カラー違いを除きノートPCの新製品を全10モデルそろえており、そのうちタッチ対応PCを2シリーズ投入。「dynabook R822/T8」はそのうちの1つとなる。

通常のノートPCとして使用できるほか、液晶部を外側に180度倒し、そのままキーボード側にスライドして重ねることで、タブレット形状でも使える。

変形機構は同社独自のもので、左右のヒンジを結ぶリンクバーとギア方式により、スムーズなスライド動作を実現した。なお、180度倒したフラット形状でも利用でき、他ユーザーと情報を共有するのに向いているとする。

ノートPCの形状から、画面を180度外側に倒し、フラット形状に変形。その状態からキーボードに重ねるようにスライドさせ、タブレット状態で利用できる

フラット形状のままでも使用可能

液晶はIPS方式で解像度は1,366×768ドット。スライド機構の仕組み上、液晶部が表に出たままになるが、強化ガラスにより強度を確保し、耐指紋コーティングを施している。本体には加速度センサーや角速度センサー、地磁気センサーを備え、タブレット形状時は自動的に画面が回転し、ノートPC形状時は自動でロックされる。

また、バックライトキーボードや有効画素数300万画素のアウトカメラなどを搭載。アウトカメラは、液晶を90度に起こすことができない本機でも、正面が映るように設置されている。

主な仕様は、CPUがIntel Core i5-3317U(1.7GHz)、チップセットがMobile Intel HM76 Express、メモリがPC3-12800 4GB(4GB×1)、ストレージが128GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 4000(CPU内蔵)、ディスプレイが12.5型のHD IPS液晶(1,366×768ドット)。OSはWindows 8 64bit。

主なインタフェースは、USB 3.0×2、HDMI出力×1、ヘッドホン出力×1、ブリッジメディアスロット×1、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0など。本体サイズはW326.5×D213×H19.9mm、重量は約1.49kg。バッテリ駆動時間は約6時間。別売りで専用スタイラスペンを用意する。

本体背面