富士通は19日、個人向けPCの2012年冬モデルの1つとして、モバイルノートPC「LIFEBOOK SH」シリーズの新モデルを発表した。

前モデルから筐体デザインが一新されており、13型光学ドライブ搭載ノートPCで世界最薄となる最厚部19.9mmまで薄型化。前モデルと異なり、今回は下位モデルでも上位モデルと同じ筐体となっている。指にフィットするシリンドリカル形状のキートップ、約230gの軽量なスティック型ACアダプタ、いずれもSSD+HDDのストレージ構成で最速約6秒の高速起動が可能など、使いやすさ・持ちあるきのしやすさにこだわった製品となっている。

LIFEBOOK SH76/J

LIFEBOOK SH76/J

上位モデルの「LIFEBOOK SH76/J」は、店頭予想価格が20万円前後。提供開始は10月26日を予定。カラーはスパークリングブラックのみ。

前モデルではオプション扱いだったモバイル・マルチベイ装着用の増設HDDユニットが標準添付となり、内蔵の128GB SSDとあわせてSSDの高速さとHDDの大容量の両方の長所を活用できる構成となった。また搭載OSは、「LIFEBOOK」シリーズ全体で唯一Windows 8 Proとなっている。バッテリ駆動時間の長さ、モバイル・マルチベイ構造による柔軟な構成といった特徴は従来どおりだ。

主な仕様は、CPUがIntel Core i5-3210M(2.50GHz)、チップセットがMobile Intel HM76 Express、グラフィックスがIntel HD Graphics 4000(CPU内蔵)、メモリがPC3-12800 8GB(オンボード4GB+4GB、最大8GB)、ストレージが約128GB SATA SSD、ディスプレイが13.3型LEDバックライト付TFTカラー液晶(1,366×768ドット、ノングレア)、OSがWindows 8 Pro 64bit版。

追加ストレージの500GB SATA HDDと光学ドライブのDVDスーパーマルチドライブは、どちらもモバイル・マルチベイに装着して利用するため、排他で一方のみを利用できる(いずれも標準添付)。

インタフェースは、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、USB 3.0×3(うち1ポートは電源オフUSB接続用充電機能付き充電機能付)、D-Sub、HDMI出力、マイク入力/ライン入力兼用×1、ヘッドホン出力/ライン出力兼用×1、ダイレクト・メモリースロット(SDメモリーカード対応)、指紋センサー、約92万画素Webカメラなど。バッテリ駆動時間は約13.0時間。サイズは、W316×226×13.5~19.9mm。重量は、モバイル・マルチベイ用カバー装着時で約1.23kg、スーパーマルチドライブ装着時で約1.36kg、増設用HDD装着時で約1.38kg。

LIFEBOOK SH54/J

LIFEBOOK SH54/J

ベーシックモデルの「LIFEBOOK SH54/J」は店頭予想価格16万円前後。カラーバリエーションは、アーバンホワイトとサテンレッドの2色。提供開始は11月2日を予定。

「SH76/J」とはストレージの構成が異なり、高速処理用のSSDと750GB HDDという構成となる。このため、モバイル・マルチベイ装着用の増設用HDDは添付されない。また、ディスプレイが狭額・フラットなフルフラットファインパネルとなる。

その他の仕様の変更点としては、CPUがIntel Core i3-3110M(2.40GHz)となり、メモリがオンボード4GBのみになる。また内蔵マイクが「SH76/J」のモノラルに対してステレオとなり、Webカメラの有効画素数が約100万画素となる。バッテリ駆動時間は約12.6時間とやや短くなり、重量もモバイル・マルチベイ用カバー装着時で約1.40kg、スーパーマルチドライブ装着時で約1.53kgと少し重くなる。