デザイン的には、一枚のアルミ板からの削り出しで、MacBookシリーズに採用されているものと同種の酸化皮膜処理を施したアルミニウムによるボディが注目。耐久性だけでなく軽量化にも一役買っており、きめの細かい表面仕上げは手に馴染みやすい。
カラーバリエーションも増えた。ブラック&スレート、ホワイト&シルバーという従来のイメージを引き継ぐもの(そしてiPhone 5と共通のもの)に、ブルー・イエロー・ピンクという華やかな色が加わった5色展開。さらにApple Store限定の「(PRODUCT)RED」を加えれば6色のバリエーションとなる。iPod touchでもiPod nano/shuffleのように、カラーを選ぶことを楽しめるようになったわけだ。
また、本体背面に備えたストラップホールならぬ「iPod touch loop」も見逃せないポイントだ。これまで、iPod touchにストラップを付けるには、装着したケースなどに用意されたストラップホールを利用するしかなかったが、「iPod touch loop」を利用することでより安全にストラップを利用できるようになっている。
背面左下のボタン部を押すと、ボタン部が飛び出してくる。この飛び出したところに付属の「iPod touch loop」を装着するのだ。はじめは少し頼りなく思ったが、意図せず外れてしまうようなことはなかった |
なお第5世代モデルのサイズ・重量は、W58.6×D6.1×H123.4mmで重量88g。第4世代モデルはW58.9×D7.2×H111mmで101gだった。ディスプレイが大きくなっているぶん高さは増している、幅・厚み・重量ともに前モデルを下回り、より薄く、より細く、より軽くなっている。それでいてバッテリ駆動時間は、オーディオ再生が最大で40時間、ビデオ再生が最大で8時間(第4世代では最大7時間だった)と、同等以上の性能となっている。
ちなみにサイズ・重量をiPhone 5と比較すると、W58.6×D7.6×H123.8mmで重量112gとなっており、幅こそ同じであるものの、高さ・厚み・重量ではiPod touch第5世代モデルのほうがコンパクト。よく"電話機能のないiPhone"といわれるiPod touchだが、むしろ"最小のiOSデバイス"というのがひとつのアドバンテージになるのではないだろうか。
iPhone 5と正面からサイズを比較。高さがわずかに違うはずなのだが、実質的には同サイズといってよい |
こちらは厚さの比較。iPod touchのほうが薄いのに加えて、コーナーが丸みを帯びているので、よりスリムな印象だ。重量もiPod touchのほうが14g軽い |
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