最近では喫茶店や電車などで、スマートフォンを扱う年配の方を見かけるようになった。また、両親へのプレゼントとして文字が大きくて見やすいタブレット端末を贈る、なんて話も珍しいことではなくなってきている。「楽コミュニケーション」は、そうした人たちに是非試してほしいAndroidアプリケーションだ。本稿では、その使い勝手を紹介したい。
楽コミュニケーションのWebサイト。アプリの使い方がわかりやすく紹介されている |
「楽コミュニケーション」は、親と子、あるいは孫と祖父母など家族間で、気軽に連絡をとりあうことができるのが特長だ。スマートフォン向けの親アプリ、タブレット向けの子アプリが用意されており、それぞれの端末でユーザ登録を行うことで利用することができる。端末のキャリアは問わず、基本的にWi-Fiや3G回線などで通信できる機種であれば利用可能だ。動作確認済みのモデルについては、楽コミュニケーションWebを参照してほしい。
ユーザ登録までの流れ
スマートフォンには、親アプリをインストールする。ユーザ登録はとても簡単で、メールアドレスと任意のパスワードを設定するだけだ。親アプリでユーザ登録を済ませると、連絡を取り合いたい家族のコミュニティが形成されたことになる。あとは子アプリのユーザをそのコミュニティに追加すれば、利用環境が整う。
同様にして、タブレットには子アプリをインストールしてユーザ登録を行う。タブレットのドロワーには「らっこ子」というアイコンが設置される。ユーザ登録は生年月日を登録するだけで完了。その後、親アプリの認可待ちとなる。
親アプリ(スマートフォン側)でできること
親アプリを起動させたら、まずは「メンバーを探して追加」から子アプリをコミュニティに追加しよう。ホーム画面の下には、5つのアイコンが並ぶ。メッセージの作成は「書く」、受信したメッセージの閲覧は「読む」で行う。「カレンダー」に記入した予定はタブレットにも同期されるので、誕生日など、行事ごとを登録しておけばコミュニティ内で予定を共有できる。「写真」を選択すれば、端末のカメラが起動する。これにより、写真も簡単に送信できる。
子アプリ(タブレット側)でできること
子アプリと親アプリで利用できる機能は、基本的には同じである。ただ、子アプリではホーム画面の中央に機能の説明書きが、右側には大きめの操作ボタンが配置されるなど、タッチパネルの操作に慣れていない人への配慮が感じられるUIになっている。「手紙を書く」では相手に手紙を送ることができる。メッセージは、手書き・キーボード入力のどちらかを選択できる。相手からのメッセージは「手紙を読む」で閲覧可能だ。また「写真を撮る」で撮影した画像は、自動的に相手に送信される仕様となっている。
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使ってみて感じたのは、アプリの導入が非常に簡単に行えることと、UIがシンプルで使いやすいということ。特に子アプリ(タブレット)側での操作性が良かった。通常のSMSやEメールでは行えない手書きメッセージの送信も容易にできる。これならタッチパネルで文字を入力するのが苦手な人でも、気楽にメッセージを作成できるというものだ。また、撮った写真が自動的に送信されるというのも良いアイデアだと思った。メーラーを開き、写真を撮り(あるいは選び)、メッセージを書き、送信するという一連の手間が一気に省けるからだ。そのほか、カレンダーが自動で同期されるというのも好印象だった。本アプリは、文字通り"楽コミュニケーション"が体現されたものと言えるだろう。
■ 楽コミュニケーション(親アプリ:スマートフォン用) | |||
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価格 | 無料 | 対応OS | Android 2.2以上 |
カテゴリ | ソーシャルネットワーク | 販売 | DigitalJacket |
■ 楽コミュニケーション(子アプリ:タブレット用) | |||
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価格 | 無料 | 対応OS | Android 2.3以上 |
カテゴリ | ソーシャルネットワーク | 販売 | DigitalJacket |
(記事提供: AndroWire編集部)