ロッテのチョコパイの試食会に登場した川島なお美さん(左),ロッテ商品開発部・小林まい子さん(中),鎧塚俊彦さん(右)

ロッテのチョコレートがけ半生ケーキ「チョコパイ」が2013年、発売30周年を迎える。発売以来初めての大幅な品質刷新で、「今年、あたらしい魔法をかけました。」というキャッチコピーのもと、15日、食のプロであるパティシエや女子大生、キャビンアテンダント、主婦などのスイーツファンを集め、目隠しをしての大試食会を開催した。

会場は、ウェディングパーティーで人気のゲストハウス。主賓に女優の川島なお美さんを迎え、リニューアルして“よりしっとり、よりチョコレート感の強くなった”チョコパイを楽しんだ。

アイマスクをした川島さんの口元にチョコパイを運ぶサーブ役には、サプライズで、川島さんの夫でもあるパティシエの鎧塚俊彦さんが登場。「あーん」なんてするのは、披露宴のとき以来と大照れの鎧塚さんだった。その後、会場では鎧塚さんかから「チョコパイ」をさらに美味しく食べるための『チョコパイアレンジプレート』の調理実演も行われた。

鎧塚俊彦さんによる「チョコパイアレンジプレート」

調理は、まず生クリームでチョコパイをデコレーション。その後、イチゴやナッツを散らし、アイスクリームを添えることで“家庭でもできるおもてなしスイーツ”を披露。ポイントは「イチゴなどで酸味を加えること」で、「それによって、味が引き締まっておいしくなる。これは世界各国嫌いな人はいないというくらいの味」と自信をみせた。それに対して、川島さんは「チョコパイが、ドレスアップしましたよね。お姫様のようになりました。今日のわたしの気分です」と回答し、軽妙な夫婦のやり取りに会場はあたたかい笑いでつつまれた。

■新しくなったチョコパイのヒミツ

ロッテ商品開発部・小林まい子さんから、商品の説明があった。

「刷新で目標にしたのは、チルドや生のケーキに負けない品質。全社一丸となって研究し、発売前の調査によるとケーキの食感への評価は旧来と比べ10%、くちどけについての評価は12%向上した」と、過去最高のチョコパイが完成したと自負する。 また、「9月11日から10月11日の出荷実績は117%」と、実績においても、市場に受け入れられ始めていることを実感した。

■パティシエも絶賛

鎧塚さんが「この値段でこのクオリティはパティシエの“脅威”」というチョコパイだが、会場に招待され、参加していたパティシエらも「口にいれた瞬間はしっかりしていたが、すぐに口どけがよくて、中がしっとりしていて、バランスがいい」と絶賛。

試食会に参加した現役パティシエら

また、パティシエによると、常温で溶けてしまうチョコレートは扱いが難しく、チョコレートを使ったお菓子は特に技術が必要なのだそう。

鎧塚さんの作ったアレンジチョコパイを食べながら、パティシエの一人は、「スーパーで商品をみて、スイーツづくりのヒントをもらうこともあります」とコメント。“今は◯◯がブームなのか”と流行がわかったり、逆にロングセラー商品については“こういうものが愛されるのだな”と分析できたりするという。

■夫婦仲もロングセラー商品も“積み重ね”

実は、網膜中心静脈閉塞症の4回目の手術を5月末におこなっていたという鎧塚さん。川島さんは必ず鎧塚さんの左側に立ち、「私が彼の左目に」を無言で実践していた。また、結婚3年目になる川島さんは、チョコパイが30周年ということに触れ、「まず、4周年、5週年。1日1日を仲良くね」とコメントし、鎧塚さんも「目の前の山を一つ一つ越えるのが精一杯。一気に30年なんて……」とコメントした。愛し、愛され続けることの大切さは“積み重ね”であると微笑んだ。