本田技研工業は15日、同社のハイブリッド車の世界累計販売台数が、2012年9月末時点で100万台を超えたと発表した。これは、1999年11月に初代「インサイト」を日本で販売開始して以来、12年11カ月での達成となる。

初代「インサイト」

同社は、独創のハイブリッドシステムであるIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)の軽量・コンパクトな特長を活かしてラインアップを拡充し、現在は8モデルのハイブリッド車を約50カ国で販売中。

2012年5月には、ハイブリッド車「アキュラ ILX ハイブリッド」を米国で生産開始し、7月にはタイで「ジャズ ハイブリッド」の生産を開始。さらに、2012年中にマレーシアでもジャズ ハイブリッドの生産を開始する予定。

今後は、現在の1モーターのIMAをさらに進化させるほか、中型車領域では新たに2モーターを搭載したハイブリッド車を追加するとのこと。さらに、走りを追求する領域では、高次元のスポーツハンドリングと燃費性能を両立した高効率・高出力の3モーターハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD」(Super Handling All Wheel Drive)を、「NSX」やアキュラ「RLX」、日本で発売予定のレジェンド後継モデルに搭載していく予定。

同社は、「Blue Skies for Our Children」をグローバル環境スローガンに掲げ、低炭素社会の実現に向けてハイブリッド車のさらなる普及を目指すとしている。