阿部寛、村上ショージが13日、鳥森神社にて行われた映画『カラスの親指』の大ヒット祈願イベントに出席した。

左から村上ショージ、鳥森神社のマスコットキャラクター・恋吉、阿部寛

大ヒット祈願が行われた鳥森神社は、芸能の神様を祀る神社としても有名で、今回は映画のタイトルにちなんで選ばれた。二人は絵馬にそれぞれ願い事を書き、阿部は「 もちろん"映画のヒット祈願"と書きました」と絵馬を披露。一方、村上は「もちろん! "左手首が早く治りますように"と書きました」と書いた絵馬を見せながら、「(明石家)さんまさんとゴルフ行ったときに痛めてしまって…」とボケると、阿部から「ヒット祈願しましょうよ!」と突っ込まれる。すると、村上は「これ、もっとウケると思ったんです…」と意気消沈。阿部から「ショージさん、どういうことですか!」とさらに突っ込まれると、たまらず村上は「しょうゆうこと!!」とオリジナルギャグを披露した。

「阿部寛と村上ショージ」という異色コンビが話題の本作。阿部寛が「ショージさんとコンビを組めて嬉しかった。芸人さんとコンビを組むことはなかなかないことですからね」と振り返りつつ、「(芸人さんは)しゃべりのプロですから、自分の穴埋めもしてくれるし、本当に頼もしいです」と村上をベタ褒め。すると村上は「今年(デビューして)35周年になるんですけど、さんまさんに言わせると『おまえの人生、凝縮すると一年もあるかないか』だと言われてまして・・・、それくらい小学生みたいなことしかやってませんので(笑)」と謙遜し、「だから、この映画に参加できたことは一生の宝物です。阿部さんとご一緒させていただけただけでありがたいし、幸せです!」と恐縮しきりだった。

祈祷中、真剣な表情で臨んでいた伊藤匡史監督(左)、阿部寛(中央)、村上ショージ

また、本作でカラス(=プロの詐欺師)を演じたことについて、阿部は「監督が(詐欺師の)本をお持ちだったので借りて読ませていただいたんですが、今回は人情味あふれる明るい詐欺師だったので、そこまで役に取り込まなかったですね」と役作りを明らかにした。一方、村上は「詐欺師より悪いのは漫才師なので。裏で何やってるかわかりませんからね。夜の先輩後輩を見てきたので役にたったかなと思います」と爆弾発言。それを受けて司会から「芸人さんはそんなに悪くないですよね?」と振られた阿部は「それは言えないですよ」と意味深に答え、報道陣の笑いを誘っていた。

11月23日に公開を迎える同作は、直木賞作家・道尾秀介の本格ミステリー小説を映画化した作品。悲しい過去を背負い、サギ師になった阿部寛演じるタケと、成り行きでコンビを組むことになった新米サギ師・テツ(村上ショージ)を中心に物語は進行し、ある日突然、2人のもとに美人姉妹(石原さとみ・能年玲奈)と一人のノッポ(小柳友)が転がり込んだことが5人を一世一代の大勝負へと導くことになる。そして、ラスト20分で仰天の真実が明かされる。

(C)道尾秀介・講談社 / 2012「カラスの親指」フィルムパートーナーズ