マクロミルと三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、「2012年スポーツマーケティング基礎調査」を実施。調査は9月5日~9月7日にかけて、全国の15歳(中学生を除く)~69歳のマクロミル会員モニターを対象に行った。有効回答数は2,000人(男女各1,000人)。
同調査は2004年から開始し、今回で9回目となる。まず、好きなスポーツ選手について尋ねたところ、1位は9年連続でイチロー選手だった。ロンドン五輪で活躍した内村航平選手、北島康介選手、澤穂希選手は上位5位にランクインしている。また、英国プレミアリーグに移籍した香川真司選手は、昨年調査から7.5ポイント増で4位だった。
過去1年間にスタジアム・競技場でスポーツ観戦をした人の割合は24.0%で、昨年の調査(25.6%)からやや減少した。しかし、観戦者1人当たりの平均観戦回数は3.7回となり、昨年より0.4回増加している。観戦1回あたりの支出額は7,818円(前年比10.7%増)で、年間では2万5,769円(同10.9%増)に増えている。
「最も好きなスポーツ」について尋ねたところ、「野球」が9年連続1位。しかし、「サッカー」との差は小さくなっており、ほぼ横並びとなっている。サッカーは、ロンドン五輪での男女の活躍の影響もあるようだ。さらに「よく観るスポーツ」では、サッカーは野球を逆転。「よく観るスポーツ」では、サッカー以外の上位にあるスポーツは軒並み前年から減少している。
続いて、東京でのオリンピック開催についての考えを聞いたところ、全体の6割が賛成と回答した。その理由は「日本に元気を与えられるから」が7割と最も多く、「経済の活性化につながるから」、「感動が得られるから」などの声も寄せられた。一方、反対と回答したのは全体の15%にとどまった。