経済産業省は10日、8月の特定サービス産業動態統計調査(速報)の結果を発表した。同調査は、各種サービス産業のうち、行政、経済両面において統計ニーズの高い特定サービス産業の活動状況および事業経営の現状を調べたもの。

それによると、対個人サービス業のうち趣味・娯楽関連を見ると、映画館の売上高は209億9,900万円で、前年同月比7.1%増と4カ月ぶりの増加。入場者数については、「邦画」は同68.5%増、「アニメーション」は同4.8%減、「洋画」は同16.2%減、「入場者数合計」は同10.5%増加した。また、「スクリーン数」は同1.8%増、「座席数」は同1.7%増、1スクリーン当たりの売上高および入場者数は、売上高が同5.1%増、入場者数が同8.5%増となった。

劇場・興業場、興業団の売上高は223億5,000万円で、前年同月比10.8%減と11カ月ぶりの減少。内訳は、「スポーツ」が同5.7%減、「音楽」が同7.3%減、「演芸」が同3.2%減、「イベント」が同2.3%減、「演劇」同3.8%増、「劇場・興行場」合計は同0.7%減、「興業団(音楽)」は同43.5%減、「興業団(野球)」は同1.3%減、「興業団計」は同16.8%減だった。

調査業種(対個人サービス業)の売上高推移(出典:経済産業省Webサイト)

ゴルフ場の売上高は80億9,000万円で、前年同月比0.1%増と2カ月ぶりの増加。ゴルフ練習場の売上高は25億4,300万円で、同6.4%減と2カ月連続の減少となった。また、ボウリング場の売上高は28億6,500万円で、同2.3%減と同じく2カ月連続で減少した。

遊園地・テーマパークの売上高は622億8,600万円で、前年同月比1.9%増と14カ月連続の増加。内訳は、「入場料金・施設利用料金収入」が同4.6%増、「食堂・売店売上高」が同1.1%減。入場者数は、「一般」が同2.3%増、「団体」が同6.0%増、合計では同2.4%増加した。なお、入場者1人当たりの売上高は同0.5%減となった。

パチンコホールの売上高は1,064億4,600万円で、前年同月比1.3%増と11カ月連続の増加となった。

教養・生活関連について見ると、葬儀業の売上高は457億1,800万円で、前年同月比1.4%減と5カ月連続の減少。一方、結婚式場業の売上高は51億1,000万円で、同6.5%増と2カ月ぶりに増加した。

外国語会話教室の売上高は64億3,600万円で、前年同月比0.1%増と6カ月連続の増加。カルチャーセンターの売上高は19億6,100万円で、同2.2%減と2カ月連続で減少した。また、フィットネスクラブの売上高は250億1,100万円で、前年同月比2.0%増と7か月連続で増加した。

学習塾の売上高は466億4,900万円で、同1.3%増と2か月連続の増加。内訳は、「受講料収入」が同1.6%増、「教材料売上高」が同3.5%減。「受講者数」は同1.4%増、「事業所(教室)数」は同3.2%増。1人当たりの受講料は同0.2%増加した。