小さな哺乳瓶で赤ちゃんにミルクを与える

海遊館(大阪市港区海岸通1)は10月11日~11月30日、館内6階「エクアドル熱帯雨林」水槽前の特設コーナーにて、リスザルのオスの赤ちゃんを展示し人工保育の様子を紹介する。

1日3回、人工保育の様子を紹介

今回一般公開するリスザルの赤ちゃんは、8月14日に同館のバックヤードで誕生。母親による授乳が見られなかったため、当日の夕方に保育器に収容し、人工保育で育てることとした。

赤ちゃんの健康状態は良好で、出生時の体重は105gだったが、10月1日には約2倍の210gに達している。飼育係員が一日4回、3時間ごとにミルクを与えており、来館者はそのうちの3回、13時、16時、19時の各回、約10分を観覧できる。

授乳の回数は、赤ちゃんの成長に伴って、離乳食を与えるため、次第に少なくなる。通常、リスザルの赤ちゃんの授乳期間は生後約2カ月間で、現在はリンゴやバナナなどの離乳食を与えはじめているという。

リスザルはオマキザル科で、名前は顔がリスに似ていることに由来。中央アメリカから南アメリカの熱帯から亜熱帯地域に生息し、30cmほどの体長に40cm近い尾を持つ。約20通りの鳴き声を出し、鳴き声でコミュニケーションをとると言われている。餌は昆虫や果物、木の実や葉、花など。

すくすく成長中のリスザルの赤ちゃん