アイデアが浮かばない……、プレゼンツールに迷う……などなど、企画担当者につきまとう悩みは多い。そんな困ったときでもiPhoneアプリがあればどうにかなるかもしれない。企画担当者のためのiPhoneアプリを厳選して10紹介しよう。
TIMETODO
企画や商品開発をする仕事をしている人にとって、ToDoアプリは必須。しかし、ToDoアプリには思わぬ罠がある。それは高機能のToDoアプリを使うと、入力時にジャンルや優先度などをいちいち設定しなければならなくなり、入力がおっくうになっていくことだ。おっくうになると、「後で入力しよう」となり、入力忘れがでるようになる。こうなるとToDoの意味がなくなる。「TIMETODO」はタイトルと期限だけを入れるシンプルTODO。実はこのシンプルさが使えるのだ。
Keynote
プレゼンをおこなうことが多い人は「Keynote」を使うことをお勧めする。適当に作ってもセンスのいいスライドができあがるし、なによりiCloud経由でMac、iPhone、iPad間で書類を共有できるのが素晴らしい。iPhone上でもスライドの作成ができるようになっているが、やはり画面が小さいので、作成はMacかiPadでおこない、そのプレゼン書類をiCloudに保存しておく。すると、iPhone上で、プレゼン資料の確認や修正、メモをつけ加えるなどができるようになる。
Keynote Remote
Keynoteでプレゼンをおこなうなら、ぜひ入れておきたいのがこの「Keynote Remote」。Wi-Fi接続か、ない場合はP2Pの簡単接続で、Mac上のKeynoteスライドを操作できるようになる。MacBookをプロジェクターに接続し、操作はiPhoneでできるようになるのだ。発表者メモも表示されるので、iPhoneだけを見てプレゼンができるようになり、観客の顔を見る余裕が生まれ、落ち着いてプレゼンができるようになる。プレゼンが苦手という人はぜひ使ってみていただきたい。
TEDiSUB
プレゼンが仕事になっている人にぜひ見てほしいのが、この「TEDiSUB」。TEDとはTechnology Entertainment Designというグループ名。学術、ビジネスの超一流のプレゼンターが自分の専門領域のプレゼンをおこなう。内容も素晴らしいが、参考にしたいのはそのプレゼンスタイル。観客を惹きつけるユーモアを交えながら、難解な専門領域をわかりやすく紹介していくテクニックは大いに参考になる。もちろん、日本語字幕がつく。
Catch Notes
道を歩いていて思いついたアイディアをどこにしまっておくか。企画担当者には永遠の課題だ。この「Catch Notes」は、写真、音声、テキストで入力できるアイディアノート。アイディアは言葉よりも視覚で保存しておいた方が実用的。街を歩いていて気になったものを撮影し、一言メモをつけておけばじゅうぶん。タグで分類できたり、他のユーザーと共有できる機能もある。さらにチェックリスト、リマインダー機能もある。工夫次第で使い方が広がるアイディアメモだ。
AGEPhone
この「AGEPhone」は、IP電話をiPhoneで発着信できるようにするアプリ。IP電話とワイヤレスルーターがあれば、ひかり電話などの発着信がiPhoneでできるようになる。このアプリがバックグランドで起動していれば着信も受けられるので、朝、一度起動しておけば問題ない。もちろん、iPhoneの連絡先を利用してダイアルできるので、携帯とIP電話の料金を考えて安い方でかければいいのだ。なにより、電話がiPhoneだけになり、デスクの上をすっきりさせられるのが最大のメリット。
nomadoma
ノマドワーキングまではいかなくても、街中のカフェでiPadやiPhone、あるいはノートPCを開いて、ちょっとした仕事を片付けるというのは当たり前のことになった。しかし、今だに困るのがWi-Fiの有無とコンセントの有無。この「nomadoma」は、現在近くのノマド対応のカフェを検索できるというもの。Wi-Fi、コンセントの他、禁煙、分煙の情報、さらにWi-Fiの種類、営業時間なども記載されているので、Wi-Fiワーカーには必須のアプリだ。
TimeKeeper for Presentation
ビジネスプレゼンで重要なのはもちろん説得力だが、役員プレゼンなどでは時間厳守も大きな評価要素。「15分で」と言われたら、15分できっちり終わる。そうでなければ準備不足、熱意の不足とネガティブ評価をされてしまう。この「TimeKeeper for Presentaition」は、設定した時間に、一鈴、二鈴、三鈴を鳴らしてくれるというものだけだが、時計を見なくて済むので、プレゼンに集中ができる。ちょっとしたことだが、プレゼンの質を高めてくれるアプリだ。
カラーガイド
「カラーガイド」はDICカラーガイドのアプリ版だが、さまざまな機能が搭載されている。色を選ぶと、そのCMYKのデータを表示してくれるという機能が基本。また、写真から特定の場所の色のカラーナンバーを表示してくれる機能もある。iPhone上で表示するので、厳密に正確な色ではないが、パンフレットやプロダクトの色を決めるときに、パラパラと見ているといろいろなヒントを得ることができるだろう。商品企画に携わる人はぜひ入れておきたいアプリ。
類義語辞書と英語辞書Free
ネーミングやキャッチフレーズを考えるとき、類義語辞典をめくってみるというのは、企画担当者の仕事の基本。そこからヒントを得て、オリジナリティの高いネーミングやキャッチフレーズに到達することができるのだ。ところが意外に類義語辞書アプリは少ない。その中でもお薦めなのが、この「類義語辞書と英語辞書」だ。コアになる言葉を入力すると、その類義語と英語が表示される。ネーミング会議やキャッチフレーズ会議では必須のアプリだ。