日本銀行は9日、財務省及び日本銀行が、韓国企画財政部及び韓国銀行との協議の上、日韓通貨スワップの時限的な増額部分(※)を2012年10月31日に予定通り終了することとしたと発表した。
※ 日本銀行と韓国銀行は、2012年10月末まで有効な時限措置として二国間通貨スワップの上限を30億ドル相当から300億ドル相当に増額。日本財務省と韓国銀行は、チェンマイ・イニシアティブの下での100億ドルの二国間スワップに加え、2012年10月末まで有効な300億ドルの新しいドル・自国通貨のスワップを設定している
日本銀行によると、日韓両財務当局、中央銀行は、「これまでの時限的な増額がグローバルな金融不安の両国経済への波及を抑え、また、韓国の為替市場や地域の金融市場の安定確保にも大きく貢献してきたと認識している」という。
足下で、両国の金融市場が安定し、マクロ経済の状況も健全であるとの認識の下、日韓両国は日韓通貨スワップの増額部分の延長は必要がないとの結論に至ったとしている。
また同時に、日韓両国は、日韓及び世界経済の状況を今後注意深くモニターし、必要が生じた場合には適切に協力することにも合意したという。