京王グループの京王重機整備はこのほど、京王線笹塚駅南口に隣接する「京王重機ビル再開発事業(仮称)」を推進すると発表した。今年12月の新築工事着手をめざし、竣工は2015年1月、商業施設の開業は同年春としている。
笹塚駅は新宿駅から京王線で約4分と近距離に位置し、京王新線(幡ヶ谷駅、初台駅に停車し、新宿駅より都営新宿線と相互直通運転を行う)との乗換駅としてにぎわう。2011年度の1日平均乗降客数は7万2,851人。駅周辺は古くからの商店街と住宅地に加え、大型商業施設や中高層マンションが共存し、京王線沿線の拠点エリアのひとつに数えられる。
同事業は渋谷区が都市計画決定した「笹塚駅南口地区 地区計画」などにもとづき行われ、駅南口に隣接して地上21階地下2階の複合ビル(高さ約93m)を建設。1~3階は商業施設、4~8階はオフィス、10~21階は住居(全賃貸、約240戸)となる計画だという。「環境に配慮した外装材の使用や屋上・テラスの緑化など環境負荷の低減にも努め、笹塚地区においてもシンボリックでステータス性の高いビルとなります」(京王重機整備)と発表している。